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「確かに私が韓国を出ることには変わりはない。…でも、ナナがそう言ってくれて嬉しいよ」
「ナナは、私にとって親友だから」そう言った私は、上手に微笑めていただろうか。
卒業式を終えたあと、数週間韓国での滞在猶予があった。だからその間にナナを始めとする友人と遊んで残りの時間を楽しいものにした。
そして、出発日。空港には多くの友達が送りに来てくれていて、その中にいたナナは最後の最後まで私達と離れなかった。それはそれは、ドンヒョクくんから「お前も日本に行くのか」と言われたほど。
「じゃあ、もう行くね」
「うん…日本に着いたらナナに連絡してね。変な輩が絡んできても助けられないから、その時は彼氏がいるのでって拒否するんだよ？」
「なあに彼氏ヅラしてんだか」
「うるさいドンヒョク黙って俺とAとの最後の触れ合いの時間を邪魔しないで」
「へいへい相変わらずやってらぁ」
じゃあねかわいこちゃん、とヘラヘラ笑ったドンヒョクくんはナナに蹴りを入れられながらも元気に手を振ってくれた。その隣に立つロンジュンくんとジェノくんは、まるでその光景など視界に入っていないような静かな笑顔でこちらに手を振っている。
「おいジェミナ ドラマだと大体こういう時だろ、アレ言うの」
「本当にうっるさいなドンヒョク！いいの！」
「オーイ、そんなんじゃいつまで経っても…どうすんのよあっちで彼氏できちゃったら。イテッ」
「じゃあね！A！」
「うん、バイバイ、ナナ」
お母さんとお父さんはわちゃわちゃしている2人を見て笑っている。相変わらずだなぁ、と微笑みながら私も背を向けた。
こうして、私は彼への気持ちだけを韓国に置いていくように、この土地を去って行ったのだ。
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「A？」
「わっ、なに？ごめん」
「凄いボーッとしてたからびっくりしたよ。大丈夫？」
「大丈夫、驚かせちゃってごめんね」そう言うと、ホッとした笑顔を向けてくれたのは
タロとよく呼ばれているらしくそっちの方が楽だと言うので私もそう呼んでいるんだけど、そんなタロはダンス関係で韓国に行ったことがあるらしい。だから韓国で3年間過ごした私にとっては同じものを感じる所が多く、すぐに仲良くなれた。もしかしたら共通の知り合いがいるかもねぇ、なんて言っていたタロはほわほわしていて可愛らしい人だ。
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ジュン(プロフ) - jen（読み垢です）さん» またコメントして下さり感激です…ありがとうございますTT 一区切りというところまでお話が進みますので、是非とも最後までお付き合い宜しくお願い致します！jenさんこそ日々の時間を割いて読んで下さり、本当にお疲れ様ですTT (2023年3月25日 5時) (
レス) @page31 id: 3eac17ee35 (このIDを非表示/違反報告)
jen（読み垢です）(プロフ) - 泣くほど待っていて、読んだら泣けてきました どうしよう…切なくて耐えられないです お話も一旦終わりに近づいているのかな…嫌だな…泣 ジュンさんお疲れ様です (2023年3月23日 21時) (レス) @page24 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - jen（読み垢です）さん» わーー！jenさん！早速お声かけて下さり嬉しいですTT 本にしてくださいだなんて初めて言われました笑 そんな事を思ってくださるなんて感激しておりますTT これからも読んで下さる方が楽しめるような展開になるよう頑張りますね:) 待っていて下さい！ (2023年2月10日 17時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
jen（読み垢です）(プロフ) - ドキドキワクワクしつつの…５泣！他のお話とも絡んでいるし…ジュンさんすごい…本にしてくださいな！で、あちらも各先生の恋愛やらプロポーズやら知りたいし…待ってます^_^ (2023年2月10日 11時) (レス) id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - なんと…ついに5まで来てしまいました…これからも宜しくお願い致します！感想やご意見、ご指摘等ありましたら気軽にお声掛け下さい！ (2023年2月5日 11時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2023年2月5日 11時
