黙っていよう ページ23
「もう一週間前だな」
「そうだね」
スヌンを一週間前に控えた時期になるとほとんど登校日が無くなっていた。用があって学校を訪れていた私が偶然出会ったのはロンジュンくんで、ふたりで3年A組のベランダに腕をだらんと掛けて、ボーッと外を眺めていた。
「チソンに言ったんでしょ？」ベランダの柵に干されるようにだらりとしたロンジュンくんは、二の腕に置いた顔をこちらに向ける。同じような格好をしている私は、同じように彼の方を向いた。
「うん」
「なんでアイツに言ったの？」
「チソンくんなら良いかなって」
「どういう意味？」
「真面目そうだし、周りに言いふらすイメージが無いから」
「…そ」
素っ気ない相槌を打った彼は少し考える素振りを見せると「そこまで知らない奴のこと、あまり信用しないほうがいいよ」と言った。相変わらずのロンジュンくんらしい小難しい表現に私は眉を顰める。
「アイツはそんなに真面目じゃないし、それに現に俺がその話を知ってるって確定してない癖に話してきたし。まぁ、俺が知ってたからまだ良かったけど」
「見てる感じ、他の奴らには言ってないっぽいよ」俺がキツく言っておいたのもあると思う、と続けた。
チソンくんに以前言った通り、私は日本の大学に進学する予定だ。というのも、それはほとんど確定事項である。韓国の大学を受験する予定がないからだ。
スヌンの点数をそのまま使えるため、日本で行われる試験を受けなくていいという試験内容。そのため、私はみんなと同じようにスヌンを受けることになる。
それは私にとっては好都合だった。
私は、周りのみんなには日本に帰ることを伝えたくなかったから。
特に、一人の人間には。
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ジュン(プロフ) - jen（読み垢です）さん» またコメントして下さり感激です…ありがとうございますTT 一区切りというところまでお話が進みますので、是非とも最後までお付き合い宜しくお願い致します！jenさんこそ日々の時間を割いて読んで下さり、本当にお疲れ様ですTT (2023年3月25日 5時) (
レス) @page31 id: 3eac17ee35 (このIDを非表示/違反報告)
jen（読み垢です）(プロフ) - 泣くほど待っていて、読んだら泣けてきました どうしよう…切なくて耐えられないです お話も一旦終わりに近づいているのかな…嫌だな…泣 ジュンさんお疲れ様です (2023年3月23日 21時) (レス) @page24 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - jen（読み垢です）さん» わーー！jenさん！早速お声かけて下さり嬉しいですTT 本にしてくださいだなんて初めて言われました笑 そんな事を思ってくださるなんて感激しておりますTT これからも読んで下さる方が楽しめるような展開になるよう頑張りますね:) 待っていて下さい！ (2023年2月10日 17時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
jen（読み垢です）(プロフ) - ドキドキワクワクしつつの…５泣！他のお話とも絡んでいるし…ジュンさんすごい…本にしてくださいな！で、あちらも各先生の恋愛やらプロポーズやら知りたいし…待ってます^_^ (2023年2月10日 11時) (レス) id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - なんと…ついに5まで来てしまいました…これからも宜しくお願い致します！感想やご意見、ご指摘等ありましたら気軽にお声掛け下さい！ (2023年2月5日 11時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2023年2月5日 11時
