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「要するに、気がついたら好きになってたってわけ」彼はそう言うと、窓から差し込む夕日に照らされ朱色に染まった頬を緩めた。
「そっかぁ、そんなこともあったよな。あの時の俺、変だったわ」
「変…？そうだったかな」
「うん、とち狂ってた。
わざわざ忘れなくてもいいけど、恥ずかしいからあの時のこと他の人には言わないでね」
俺らだけの秘密ね。唇に人差し指を添え、可愛らしくウインクをする。あの時のドンヒョクくん、確かに大変そうだったもんな。暗闇で姿が見えないはずなのに、いっぱいいっぱいって感じだったのをよく覚えている。
「…もしさ」
「うん」
「今はまだ自覚ないかもしれないけど…。もし、これが恋してるってことなんだなって分かったら、一番に俺に教えてよ。で、恋じゃなかったって分かっても一番に教えて」
私が恋している説に肯定派だった彼の立場からすると、その発言はいささか矛盾していると言えた。首をかしげる私をじっと見つめる目の前の彼は、やっぱり少し不思議でどこか掴めない。明るくてハキハキしている彼は、一見、他人にも自分自身にもキッパリと割り切れてるように見える。自分の感情を包み隠さず全て曝け出しているようにも思えるほどだ。
でも、ふとこういう彼の姿を見るたびに感じる事がある。
きっと、ドンヒョクくんが私に見せている姿は、彼のほんの一部でしかないのだと。
私には見せたい姿だけを見せていて、きっとドンヒョクくんしか知らない彼の姿だってあるはずだ。別にそれを知りたいとか、追求しようとかは思わない。彼が見せたい姿が、私にそう思っていてほしい彼自身であると思うから。
だから私はそれ以上は踏み込まなかった。時々感じる彼の矛盾は、おそらく彼が葛藤している痕跡なのだろうから。
「そしたら一番最初に俺がかわいこちゃんのこと褒めてあげられるから」
きっとその言葉の裏には私には計り知れない感情があるのだろう。でも、私が彼の言葉だけを信じることに変わりはなかった。「うん、一番最初に伝えるね」そう言うと、ドンヒョクくんは物凄く嬉しそうに微笑んで、しゃがんだまま優しく私の頭を撫でた。
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ジュン(プロフ) - jen（読み垢です）さん» またコメントして下さり感激です…ありがとうございますTT 一区切りというところまでお話が進みますので、是非とも最後までお付き合い宜しくお願い致します！jenさんこそ日々の時間を割いて読んで下さり、本当にお疲れ様ですTT (2023年3月25日 5時) (
レス) @page31 id: 3eac17ee35 (このIDを非表示/違反報告)
jen（読み垢です）(プロフ) - 泣くほど待っていて、読んだら泣けてきました どうしよう…切なくて耐えられないです お話も一旦終わりに近づいているのかな…嫌だな…泣 ジュンさんお疲れ様です (2023年3月23日 21時) (レス) @page24 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - jen（読み垢です）さん» わーー！jenさん！早速お声かけて下さり嬉しいですTT 本にしてくださいだなんて初めて言われました笑 そんな事を思ってくださるなんて感激しておりますTT これからも読んで下さる方が楽しめるような展開になるよう頑張りますね:) 待っていて下さい！ (2023年2月10日 17時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
jen（読み垢です）(プロフ) - ドキドキワクワクしつつの…５泣！他のお話とも絡んでいるし…ジュンさんすごい…本にしてくださいな！で、あちらも各先生の恋愛やらプロポーズやら知りたいし…待ってます^_^ (2023年2月10日 11時) (レス) id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - なんと…ついに5まで来てしまいました…これからも宜しくお願い致します！感想やご意見、ご指摘等ありましたら気軽にお声掛け下さい！ (2023年2月5日 11時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2023年2月5日 11時
