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昼前に、一旦赤ちゃんを預けて、病室に戻ると
あまりの疲労から、ベッドに倒れ込む。
無事に赤ちゃんが生まれたことをベクくんが事務所とメンバー、そしてそれぞれの両親に報告して。
何枚も何枚も撮ってた写真を、メンバーに送りまくってるのを横目で見て。
そっと目を閉じると、あっという間に眠気がやってくる・・・
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「Aちゃん、Aちゃん」
って、呼ばれる声でふっと目が覚めたのは
私が寝落ちしてから、3時間後のことで。
ベクくんに呼ばれて起きたら、
ベッドの横に可愛いわが子がいた。
「授乳してみましょう、今はまだ十分にでなくてもいいので、とにかく吸わせてあげてください。
赤ちゃんも、お母さんも、練習しないと」
分娩室で、吸わせてみたけど上手に吸い付いてきてたもん
きっと大丈夫だよね、って。
ベッドのうえ、体を起こして座るとクッションを渡されて。
すぐに腕の中にやってくる赤ちゃん。
ふにゃふにゃでちょっと怖い。
授乳時の抱っこの仕方やコツを教えて貰いながら、赤ちゃんを胸に近づけると。
すごく上手に吸い付いてきて、その力の強さに驚く。
「すごい・・・変な感じ」
「俺もやってみたい・・・」
「パパは授乳できないじゃん」
「痛くないの？」
「ちょっとだけ、痛いかも、でも平気」
きっと全然出てないけど、でも上手。
ほっとした・・・それと同時に少し感動。
本当に、私、産んだんだ。
こんな可愛い子が、お腹の中にいたなんて。
こんな幸せでいいの・・・？
「また反対も飲ませてみてくださいね。
また少ししたら戻ってきますね。」
看護師さんがそう言ってでていくと
すかさずベッドに腰掛けてきたベクくん。
前のめりになって赤ちゃんをのぞき込みながら
「Aちゃん、俺さ、今すげえ幸せ」
って、笑った。
「・・・うん」
「2人を幸せにする。絶対。」
そんなの、私だってだよ。
絶対、この子を、ベクくんを、幸せにするんだから。
「私も幸せ」
全ての夢が叶って、胸がいっぱいで。
これからの毎日が、楽しみで仕方ない。
《Hello BABY!》 完
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作者名：micky!!
| 作成日時：2018年9月30日 0時
