Forever Love's Kiss-2- (ページ32)

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ベクくんが家に帰ってきたのは、23時頃。

なんやかんや、ゴロゴロしたり
うたた寝しながら、ベクくんを待っていても

玄関の鍵が開く音で目を覚まして。
作っておいたご飯を温め直しに行くこの瞬間、嫌いじゃない・・・

これから、ずっとこの生活かぁ

って思えば、すこーしだけ。さみしい(笑)

「・・・ただいま」

いつもなら、ただいまっ！てもっと元気なのに

ちょっと間があくのが、仲直りがまだな印。

「おかえり！」

って、ベクくんの前に行くと。

「・・・なに？それ」

なんかすごく大きな抱き枕持ってて・・・

「これ、ソファで寝るって言ったら、ジョンイナが貸してくれた」

ソファ・・・か。

「・・・ベクくん、今日もソファで寝るの？」

「うん」

「・・・そうなんだ」

「晩飯何？」

「え？あぁ・・・シチュー」

「お腹減った～」

私の横を、通り抜けて
キッチンに行ったベクくんが

お鍋の中を覗いたりしてるのを見て。

ただいまのチューもないの・・・ってさみしくて。

早く私の決断、知って欲しくて。

ぎゅ、と後ろからベクくんに飛びついた。

「っ、どしたの」

「ベクくん、私仕事辞める」

「へ？」

「もう上司に話した、キリのいいところで辞めるって」

「・・・・そっか」

「・・・これが私の答え」

「・・・・・」

黙ってないで、何か言ってよ・・・