Crazy Love's Kiss-3- (ページ43)

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「扉が開くその瞬間僕が知っていた世界とは違う場所が広がる
君が浮かんで沈み君が咲いて散り君は本当にこんなにこんなに暖かい
両足が届く場所なにもかも全てが君にそっくりだった
僕は生きたい毎日毎日この場所で
生かせて欲しい一日中君のそばで

実感がわかないよどうして夢じゃないんだろう
僕も信じられない君は人間なんだよね？
君は知らないだろうたぶん知らないね君への僕の気持ち LoveLoveLove

‘Cause you're my earth, air, water, fire…」

ベクくんの声は子守唄みたいで
胸板に耳をつけて聞いていると、息継ぎの声まで全部聞こえてきて。
ベクくんの中にいるみたいな気になる。

「Aちゃんのこと歌った歌みたい」

「え？それは大げさ・・・」

「本当に。俺の気持ちみたい。」

「(笑)」

「僕は生きたい毎日毎日Aちゃんの横で～♪
生かせて欲しい一日中Aちゃんのそばで～♪」

なんて、替え歌して笑ってる笑い声が愛おしい。

「もうすぐ現実になるじゃん」

ベクくんの顔を見あげて。
そう言うと、すっごく優しい笑顔で私を見下ろすベクくんと目が合う。

「君は知ってるでしょ多分知ってるよね君への僕の気持ち LoveLoveLove～♪」

なんて替え歌を交えながら。
二人でまた笑いあって。

ベクくんと唇を寄せ合う・・・

.

.

.

つぎの日目が覚めると、もう時計は10時をすぎていて。

あぁ、ベクくん朝ごはん逃しちゃったな・・・

昨日、遅くまで起きてたから。

横を見ると、ベクくんは寝てて。

なんやかんや言っても、そりゃコンサートなんか体力沢山消耗するし。
疲れるのは当然・・・だよ。

ベクくんになにか、食べ物買ってこよ。って。

布団から抜け出して、もぞもぞTシャツに着替えて。

スキニージーンズを履くと、携帯と財布片手に部屋を出た。