NCT短編集 (ページ5)

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taeyong×年下彼女ページ5

本とにらめっこしてるのは彼女のA。
日本に住んでて語学の学校に通う彼女は
長期休暇を使って韓国へ来ている。

にしても、かれこれ２時間ぐらい
放置されてんのは、どうゆうことだよ。

初めて彼女に会ったのは１年ぐらい前。
初めて会った時には全然だった韓国語も
元々、知り合いだったゆたの助けを借りて
勉強したようで２カ月ぐらいで
生活に困らない程度まで成長した。

今思えば、よくこんなんで付き合ったなって
本当に思う。

そんぐらい勉強熱心なのも目的があって
勉強してんのもわかるけどさ
俺、今日しか休みないんだけど。
んで、休憩してなさすぎ。

『ねぇ、それ何の勉強なの？
　今日やんなきゃダメなの？』

寝転がってたソファーから起き上がって
下に座っているAに問いかける。

「んー、もうちょっと。」
いまだに本に目を向けたままのAを
後ろから囲むように足を降ろす

無言のままで足を閉じると
「狭いよ」って笑いながら
本から片手を離して俺の膝を開こうとする。

その本を手を伸ばして回収する。

「返してよー」

やっとこっちを向いたAの頬を
キュッとつまんでやる

『ちょっと休憩しよ。なんか飲む？』

立ち上がってキッチンに向かい
湯を沸かしていると後ろから
腰に回る小さな腕。
その右手にはこの前あげた
ピンキーリングが付いていて
それだけで幸せな気分になる。

「オッパ、ごめんね。
　こんなに時間経ってると思ってなかった。」

こんな一言で、どうでもよくなっちゃう
俺も俺でほんとに甘い。

『ん。いいよ。
　可愛いけど危ないからちょっとだけ離れて？』

「かっ…！」
いまだにストレートな言葉に弱いのを
わかっていながら仕返ししてやる。

「意地悪だ…」
とつぶやくAに彼女が好きな柚子茶を
入れて渡すと素直にありがとうと言う。

『意地悪じゃないでしょ？』
と笑いながらソファーに戻るとAが話を切り出した。

「オッパ。何の勉強してるのって
　さっき聞いてたでしょ？」

『うん。』

「こっちで就職できるように資格取ろうと思ってね。
　そしたらもっとオッパに会えるかなぁ～って…」
恥ずかしくなったのか下を向くA。

ぎゅーっと抱きしめる。
『あーほんと好き』
「私も」

この日、初めてAからのキスをもらった。