恋愛対象外でも好きでいていいですか？ (ページ15)

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結局疲れて寝てしまった私は
連絡をすることなく朝を迎えてしまった。

目を覚ましてからメッセージを確認すると
セフン君の方から、体調を心配する連絡が来ていた。

文字だけの羅列で構成される彼の文章はベクとは正反対。だけど何故か冷たさは感じずに、彼の柔らかな表情がしっかりと思い浮かんできた。

まだ記憶に新しい彼のフニャリとした笑顔。
それを想像していると
タイミングよく彼からの連絡が来た。

［ちゃんと眠れた？］

〔もうぐっすりだよ(笑)さすがお酒の力〕

［でも今後飲み過ぎ注意］

〔なんでよ～昨日そんなにやばかった？〕

［そういうことじゃないよ、ヌナ安心して］

昨日初対面だなんて信じられないくらい
すっかり打ち解けた気がする。

彼は元々ベクの後輩だから、そんなに違和感がないっていうか…昔ベクが「お前の友達は俺の友達」って言ってたのを思い出した。そういうことだ。謎の安心感がある。

あとそれと、セフン君の距離の詰め方が上手だったのからかもね。一体何だったんだ、あの妙に女慣れした感じは…ちょっとドキドキしちゃったのは事実。

［もしヌナがイヤじゃなければまた会おう］

〔いいよ、一人暮らしだしいつも暇なの〕

［一番早くていつ？］

〔今日の夜(笑)〕

［じゃあご飯行こう］

思いの外、早い次の約束だった。
だけど昨日は楽しかったから別にいいか。
きっとセフン君もそうなんだよね…？笑

久しぶりにできた友達だ

『詳しいことはまた連絡するから』

彼はそう告げてから仕事に行ってくると付け足して、メッセージを終えた。なんだかワクワクしてきた。