恋愛対象外でも好きでいていいですか？ (ページ13)

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「やめてよ…」

ニヤニヤしながら頬をクニクニと弄ぶ。

「やっと懐いてくれた？」

「違うから！」

「やめてって言わないからてっきりそうだと思ったのに」

「ねえ懐くって、私のことペットにでもしようとしてるわけ？」

「なりたいんだったらしてあげるけど？」

「いいです！遠慮します！手も離してください」

そう力強く言ってキッパリ断ると、口を大きく開けて無邪気に笑った。へぇ、こうやって笑うんだ。見た目からやけに大人びた印象だけど、この表情を見てなんとなくイメージが変わった気がする。

「嫌だよ。やっぱりヌナは面白いな～」

「全然嬉しくない！」

「じゃあさ、手離すからキスしてもいい？」

この人の言動は予測不可能。何を言うかと思ったら…セフン君にとってはチューするのも挨拶なの？

首をこれでもかってくらいに振って意思を伝えた。

「そんなに嫌？」

「うん」

「じゃあまた今度ね」

「キスは好きな人としかしないもん。だから今度もないの」

「でもヌナは俺のこと好きになるから、先にしても大丈夫だ」

「は…？」

「…興味出ちゃったんだよね」

彼の柔らかな顔付きが真剣なものに変わると、私の胸は一瞬ドクリと大きな音を立てた。

「俺が忘れさせてあげるから」

この人よくわからない…謎すぎる。
私を狙っているというのも、
この言葉も本気なのかわからない。

色々な顔を持つセフン君、
あなたは何を考えているの…？