08_来客 ページ31
『んん………』
体の重さ具合からして、熱は下がってなさそう……
だけどなんでおでこに冷却シート貼ってあるの…
「あ起きた？？」
『え、康二くん……どうして』
康二くんが料理がのったお盆を持って部屋に入ってきた。
「全然L〇NE返事来んし、電話しても繋がらへんから来てみたんよ
無理したらあかんやん」
ベッドに腰かけて、熱のせいで熱い私の手を握ってくれる。
「チャイム鳴らして玄関開いたと思ったら、Aちゃん倒れてくるんやもん
材料とか買い物してる間も心配過ぎて気が気じゃなかった」
倒れたこと…というよりも康二くんが来たことすら覚えてないけど、
寝る前に玄関の鍵を閉めた記憶はあるから部屋の中に迎え入れたのはどう考えても自分だ。
『ごめんなさい……』
「まあ人間やし体調崩す時もあるよ
お粥作ったから食べれそうなら食べて薬飲もや」
『ごめんねせっかくの休みに…』
熱ある時ってすぐ涙出てくるの何……
せっかく1日いろんなとこ行こうねって言ってたのに、
こんな状態じゃどこにも行けないし
更には迷惑かけまくってるし……
…せっかく会えたのに……
「そんなの気にせんでええよ
むしろ俺が休みで東京来ててよかった
大阪居ったら、Aちゃん熱あるってなってもどうすることもできひんから」
康二くんの手が私の首に触れる。
熱のせいでぼんやりとしている視界に、康二くんがいるだけで安心する。
「まだ熱いな…後で氷枕作るわ」
頬に流れた涙を拭ってくれながら、しんどかったらすぐ言うてな？と微笑んでくれる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ﾍﾟﾙ(プロフ) - ゆうりんさん» 読んで頂きありがとうございます！これからも楽しんで頂ければ幸いです♪ (2022年5月13日 18時) (
レス) id: d8670e4748 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりん - めっちゃくちゃ面白いです！これからも更新よろしくお願いします (2022年5月13日 6時) (レス) id: df6b20803b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ﾍﾟﾙ | 作成日時：2022年5月8日 21時
