【rd】宣誓、ヒロイン辞めたいです。

成長 ページ5

この世界に転生してはや十三年。もう十七歳、高校２年だ。


部屋で慣れた制服を着ていると扉が勢いよく開く。


cn「A〜！！どう？スーツ姿！」


『うわ…なんかくたびれたおじさんの将来図見えた。

てかさ幼馴染とはいえ、ノックも無しで思春期女子の部屋入るってどんな神経してんの？』


cn「いいじゃん〜高校のうちは襲わないし〜」


『はい警察〜』


天使だと思ってたコンちゃんはなんかやばい人だとよくわかった。


cn「えー…俺やっと先生なれたんだよ〜？しかもAの高校の！」


『よかったね。地理だっけ？』


そう！と胸を張るコンちゃんにどっちが年上か忘れる。

累計年齢は私の方が上とはいえ…ショタかよ。



cn「これで今まで以上に長く一緒に居れるね〜！」


『いやいや、束縛彼氏かて』


cn「……………そうじゃないとA俺から離れちゃうでしょ？」


目を細めたコンちゃんにゾワゾワと鳥肌が立つ。


『…………そんなことは無…cn「あるよ。俺と一緒に居れなかった中学とか色んな男と居たでしょ？」…それはっ…！』


私の手をコンちゃんが強く握る。

跡の残ってしまいそうなくらいの痛みに顔が歪む。


こんな感じの事は初めてではない。


前にも何度か似たようなことがあった。


ただクラスの男の子と委員会関連でラインをしているだけで連絡先を消され、2時間に及ぶ尋問を受けた。


これが俗に言うヤンデレとか言うやつなのだろうか。


………いや、無いな。コンちゃんは私を心配してやってくれてるみたいだし。


『………ごめんなさい…』


cn「んーん！いいよ〜！これから気をつけてね！」


ぽんぽん頭を撫でてくれるコンちゃん。


それでも寒気が消えないのは気のせいだろうか。

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