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もらった地図で場所を探しながら、必死に前へと進む。
運動をしていなかったからか息が続かない。
足が重たい。
肺が苦しく喉から血の味がする。
それでも止まるわけにはいかない。
力を振り絞って足を動かそうとする。
『っ………ぁ………』
でも体は限界で。
一歩踏み出した瞬間体から力が全て抜けた。
道に倒れ込んでしまう。
ここで死んでしまうのだろうか。
せっかくエミさんに協力してもらったのに。
そう考えるだけで涙がとめどなく溢れ、嗚咽を洩らしてしまう。
？「…………どうだ？外の世界は？」
突然私の前から聞こえた、体の芯に響くような低い、聞き慣れた声に体が意識せず震えた。
『……ぁ………』
？「ほんま無謀な事すんなぁ。無駄だってわからん？」
？「そんな馬鹿なとこも可愛いけどな」
次々聞こえる声に絶望を感じた。
顔から血が引いていく。
何でここにいるんだ。
何でここがバレた。
エミさんは？
頭が疑問で埋め尽くされる。
すると顎を掴まれ、無理矢理上を向かされた。
綺麗だと思っていた深紅と目が合う。
gr「楽しかったか？久々の外は。」
『ぁ……や…だ…』
syo「ヤダ、やないやろ?
ほんまにわがままやなぁ我々のお姫様は」
シャオロンに優しく頭を撫でられるが、それも恐怖にしか感じられない。
声を出そうにも喉が震えて、情けない声が漏れる。
em「悪いなぁAさん。」
『ぇ、み…さ……？』
em「んふふ、そんな情けなくて可愛い顔みせんといてや。
こーふんするわぁ…」
なんでエミさんが…
em「どうしてとか思っとる？
そんなんAさんをドン底まで突き落として、絶望した顔みたいからに決まっとるやん。
ほらGPS」
目の前の笑顔が怖い。
信じてたのに。
gr「最初からお前に逃げるなんて選択肢は無いんだ。
大丈夫だ、これからはそんな感情さえ持たないくらいに愛してやろう。」
『ゃ……もぉ、死にた…』
rd「んふ、安心して？ぜーったい死なせないよ？
ずぅーっといっしょ」
優しく抱きしめられながら、輪郭をつたう涙がボロボロとらっだぁのマフラーにシミを作る。
腕に小さく痛みが走り、次の瞬間頭が真っ白になった。
身体から力が抜け、眠気が襲う。
『…き、ら…い』
gr「愛してる、の間違いだろ？」
____________
リクエストありがとう御座いました！！
なにか不備があれば書き直しますので言ってください！！
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人間 - 性癖に大変刺さりました。ありがとうございます。I Loveヤンデレ (3月6日 5時) (
レス) @page29 id: ccbbdf314a (このIDを非表示/違反報告)
サーナイト限界オタク - 何回も見直しちゃうくらいには大好きな作品ですー！！！よければ現実世界に戻った主ちゃん見て見たいです… (2月24日 19時) (レス) @page36 id: b5c5dc5e77 (このIDを非表示/違反報告)
スイコン - ホンマに最＆高の言葉しか出てこんかった、、、作品を見てる間ずっと広角上がりまくっていました！！更新待ってます!! (2月20日 17時) (レス) @page36 id: 101a9efed5 (このIDを非表示/違反報告)
白26(プロフ) - 黒蜜きなこプリンさん» 返信が遅くなってしまいすみません。すごく温かい言葉に泣きそうになりました！本当にありがとうございます！これからもがんばります！ (11月7日 17時) (レス) id: 60fe05afdb (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜きなこプリン(プロフ) - 久しぶりに読みたくなってこの作品に戻ってきました!何度読んでも最高!!以外の言葉は出てきません。これからも貴方の作品にお世話になります!作者様も心身ともにご自愛なさってお元気にお過ごしください。 (11月5日 23時) (レス) @page34 id: fc113b0f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白26 | 作成日時：2023年3月30日 17時
