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拝啓AA様





突然の手紙、失礼いたし……











桜の舞う春の季節、
真新しい制服を着て胸を弾ませた高校の入学式






僕は、彼女に一目惚れした。






今でも、いや、昨日のことのように覚えている。この日は、僕にとってはとても特別な日となったのだ。








セーラー服に腕を通した髪の長い彼女






新入生代表の言葉を全校生徒の前で堂々と喋る
その真っ直ぐな眼差しに僕は恋をしたのだろうか。







「皆様、本日はこの様な立派な入学式を行っていただきありがとうございます」







女子高生ではよくいる、クラスや廊下で大声を出しはしゃぎたてるタイプではなかったけど、

静かで、落ち着きのある彼女だった。





「…なぁなぁ、あの子の名前ってなんなん?」





「っ?、、、AA」





僕は、彼女のその姿を見るやいなや
居てもたってもいられなくなり、思わずたまたま隣にいた後に親友になる友人に喋りかけた。




そして、俺は初めて彼女の名前を口にした。





「……A、、」





「…っ、おう。」






それからも、その時たまたま隣にいた友人が苦笑いをしてこちらを見ているのも気にせず、





ただただ彼女を見つめることで夢中だった。





「……新入生代表、AA。」






「…………っ、、」







「……っ、ええ名前、、」

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作者名:ピアス | 作成日時:2022年4月19日 22時

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