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一般生徒達にゆめ酔いの事を察されないように、舞台の端に寄った。湊にもたれようか考えたが、先程とは違い観客から丸見えで、ファンに殺されるといけないのでやめた。
…黒寮のライブが終わり、乗っ取りライブの時よりも大きな歓声で会場が埋め尽くされる。
あまりの大きな声にちょっとだけ顔をしかめた。
ステージ上の巨大なスクリーンに表示された黒寮生の総合フォロワー数は13.045人。
15.000人中でこれなので、今のところ黒寮が圧勝しているという事だ。因みに私は悠馬をフォローしているのでバレたら殺されるだろうか。
残りの人達は白寮のコアなファンか…今の仁さんの夢に揺らがないレベルで白寮の特進生が好きな人がまだいるのは流石だ。いや私も悠馬をフォローしてるわけだけど。
「白寮の寮長はまだ来ないようだな。なんならアンコールで時間を稼いでやってもいいぞ」
「フォロワー達も、黒寮以外のライブはもういらないように見えますしね」
仁さんと千鶴がラスボスのようなセリフで白寮を挑発している。これがガチの挑発なのか、ひょっとして来るかもしれない虎さんのための時間稼ぎでやっているのかはマジでわからない。
ぼんやり白寮の方の舞台袖を見つめていると、ゆっくりと、決心したような顔の真也が出て来た。
続いて、他の二年も。
「あっ、白寮特進生がステージに出て来ましたね。
女性の声援が心なしか多くなりました」
柳のすいーてぃーさんだろうか。恐ろしい話だ。
仁さんは白寮の出席率の悲惨さに目を細めた。
「…滑稽だな。負けると分かっていてなお、醜態を晒しに来るとは」
千鶴もつられて軽蔑のような嘲笑のような、よく分からない顔で白寮から顔を背けた。
三毛門ちゃんと目があったので、お互いに微笑み合った。ここだけは争いのない幸せな世界だ。
真也は足が震えているが、それでも負けじと仁さんに噛み付くように叫ぶ。
「負けとはまだきまってません！白寮の力、たっぷりとみせてやりま、うわっ！？」
かっこよかったのに瞬間的に何もないところでつまずき、倒れ込んだ真也。
報道さんの鬼滑舌早口が会場に響いた。
「あーーっと柴崎君何もないところで盛大につまずく痛恨のミス！このままでは顔面から床に直撃かー！」
「うぁっとっとっとーー！」
はちゃめちゃに情けない声を垂れ流す真也。
…だが、地面とキスをすることは無かった。
「っと。危なっかしいな」
真也を受け止めたのは、白寮の寮長の虎さんであった。
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クウ(プロフ) - 初めまして。続き楽しみです。 (2020年7月25日 17時) (
レス) id: e1d577414c (このIDを非表示/違反報告)
ハト(プロフ) - るーさん» 返信が遅れてすみません。ありがとうございます！短編集の件ですが、なかなか更新できていなくて、もう何話か書いてから公開しようと思っております。それまでお待ちいただけると嬉しいです！！ (2019年9月3日 7時) (レス) id: 28b0102360 (このIDを非表示/違反報告)
るー - 夢主ちゃんがすごくタイプで好きな感じです。ストーリーも面白いです！これからも応援してます！もしよければ短編集の方のパスワードを教えてもらってもいいですか？ (2019年7月30日 23時) (レス) id: e7803b918a (このIDを非表示/違反報告)
ハト(プロフ) - レス返せてなくてすみません！どの激励のお言葉も嬉しく読ませていただいています！！二期始まる前に完結させれるように頑張ります……！！ (2019年7月26日 16時) (レス) id: 28b0102360 (このIDを非表示/違反報告)
hermes753(プロフ) - 初めまして!めっちゃくちゃ面白くて一気読みしちゃいました。更新待ってます!!! (2019年6月18日 0時) (レス) id: 8867b9a324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハト | 作成日時：2018年11月29日 11時
