○ ページ38
「！！！！、、！？」
私は驚きのあまり後ずさり、つまずいて尻餅をついた。
「おお！？どうしたの、俺に久々に会えて嬉しくなっちゃった系？」
凛太朗は笑いながら私に手を差し伸べ、起こしてくれた。
「……凛太朗、なんで急に帰ってきたの？」
「ん？あー、なんか『今』かな〜〜って思って！」
ウインクをして顎にピースを添え、おちゃらけたトーンで応えた。
随分とマイペースで、変な男だと思う。でも、彼のこうゆうカンは本当に当たるのだ。いつでもピンチになると助けてくれる、凛太朗はそんなやつである。
「A、ずぶ濡れじゃんね！M・S・K☆」
きゃ、とウインクをしてきた凛太朗。彼のこのアルファベット芸は十八番である。
言いたい事をアルファベットの頭文字に当てはめて三文字に絞り、相手に内容を考えさせることによって興味と注目を引くことができるなかなか巧妙な技だ。
ちなみになかなか正解を当てることができない。
「……水も、滴る…………………彼女？」
「惜しい！水も、滴る、可愛い俺のA〜〜！！」
ウェーイ！と言いながら急に私を抱き上げて、くるくると回し出した。再開したユパ様とナウシカみたいな感じだ。伝わるかなこれ。
「り、凛太朗もベタベタ」
「お、そうそう、雨降るの知らなくってさ！いい男っしょ？」
そのまま私を抱きとめ、深くハグをする凛太朗。
制服と髪は冷たいけど、彼の腕はあったかかった。
「……はぁ〜久々のAチャージ。スマホ落としてから全然話せなくってしんどかったー！」
「あ、やっぱり落としたんだ」
「やぁ、なんか竜王コーポ装ったぼったくりにカモられて逃げて落とした」
「それは……悪質……」
凛太朗はだろ！と言って私をゆっくり離した。
両肩に手を置いて、じーっくりと私を見つめる。
…………恥ずかしくて彼を振り払った。
「ちょ、振られた！」
「寒いから部屋帰るだけだよ」
「おお！Aの新しい部屋俺も行く〜☆」
悠馬が居なくなってどうしようもない気持ちになってた私は、なんだか少し救われた気がした。……凛太朗なんかに。とかいって
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クウ(プロフ) - 初めまして。続き楽しみです。 (2020年7月25日 17時) (
レス) id: e1d577414c (このIDを非表示/違反報告)
ハト(プロフ) - るーさん» 返信が遅れてすみません。ありがとうございます！短編集の件ですが、なかなか更新できていなくて、もう何話か書いてから公開しようと思っております。それまでお待ちいただけると嬉しいです！！ (2019年9月3日 7時) (レス) id: 28b0102360 (このIDを非表示/違反報告)
るー - 夢主ちゃんがすごくタイプで好きな感じです。ストーリーも面白いです！これからも応援してます！もしよければ短編集の方のパスワードを教えてもらってもいいですか？ (2019年7月30日 23時) (レス) id: e7803b918a (このIDを非表示/違反報告)
ハト(プロフ) - レス返せてなくてすみません！どの激励のお言葉も嬉しく読ませていただいています！！二期始まる前に完結させれるように頑張ります……！！ (2019年7月26日 16時) (レス) id: 28b0102360 (このIDを非表示/違反報告)
hermes753(プロフ) - 初めまして!めっちゃくちゃ面白くて一気読みしちゃいました。更新待ってます!!! (2019年6月18日 0時) (レス) id: 8867b9a324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハト | 作成日時：2018年11月29日 11時
