転生した狩人は文豪と共に。 (ページ10)

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番外編　26歳　ハンターページ10

カイト。元気にしてる？ルピナスだよ。僕は今日、友達とお茶をしに来たんだ。あ、噂をすれば。

「やあ。ルピナス。久し振りだな」
「うん。クロロお久ー」

クロロ。幻影旅団団長にして、僕の幼馴染の一人である。クロロとは同い年で趣味も合うので仲がいい…はず。で、今日は久し振りにクロロのお仕事(盗み)が無いことと、僕の仕事(ハンター協会からの課題)が粗方終わったのが重なったので一緒にお茶をする事になった。
うん。いつ見てもクロロはイケメンだな。今日は額に包帯をして、前髪を下ろしているのでいつもの団長オーラは出ていない。ん。イケメン。眼福です。

「クロロ。最近、仕事どう？ハンター協会の方はちょーっと荒れててさ。そっちは？」
「いや？こっちはそんなに…。嗚呼、でもこの頃オークションが開かなくて少し物足りないけど。」
クロロはハハッと笑う。うーん。闇が見えるね。
「そ。ま、なんかあったら言ってよ。僕らの仲だろ？あ、すみませーん。注文いいですかー?…ホットコーヒーと、パンケーキ。クロロは？」
僕は“僕らの仲だろ？”の部分をキメ顔で言ったのが少し恥ずかしくなってウェイターさんに誤魔化すように注文した。クロロは僕にフッと笑って注文をした。
「じゃあ、ホットコーヒーとプリンで。」
プリン。プリン。ギャップっていいヨネ。うん。いいと思うよ。プリン。それから僕らは他愛もない会話しながらお茶を楽しんだ。クロロが満更でもない顔でプリンを頬張っていたが、頬は血も涙もない幻影旅団の団長とは思えない程に緩み切っていた。

その後、クロロに付き合わされて人を殺し、そこでゾルディック家長男にばったり会って、針を投げつけられたのは余談である。

作者から。
転生した狩人は文豪と共に。を読んでくださりありがとうございます。今回はルピナスこと、露伴の事なのですが、
第六話目に、“流石に殺した事はない”という文があったのですが、今回で読んでもらったように普通にこの子は殺人を犯してます。だってクロロの幼馴染なのだもの。なので

流石に殺しはまだしていない→好きで殺すような事はない

と、受け取ってくださると助かります。

後、裏設定なのですが、クロロの幼馴染、イルミのビジネスパートナー、ヒソカの悪友？って感じで、カイトというめっちゃ善人の弟子なのに、アダルトリオと結構友好的な感じです。

では、今回はここまでですが、これからも、転生した狩人は文豪と共に。をよろしくお願いします。