転生した狩人は文豪と共に。 (ページ5)

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三話目　２歳ページ5

お師匠様…カイト。お元気ですか？言葉を話す様になった今、僕は毒と葛藤中です。
…は？いやいやいやいや。は？僕まだ２歳なんだけど？どっかの暗殺一家じゃあるまいし。え？ン？なんで？
こんなに僕が混乱しているのは数分前に遡る。

いつものように哺乳瓶をお手伝いさんから貰って、自分で飲む。確かに哺乳瓶ちょっと高そうだなぁ。とか。ミルクがいつもよりちょーっと熱かったけど、まぁ、いつもとほぼ変わんない感じだったし、なんせ今の僕はまだ２歳だから駄々をこねればいつもと同じ熱さのやつくれんだろって思い、僕は哺乳瓶に口をつけた。いつも通り。前は哺乳瓶でさえ、口をつけるのに自分の中の羞恥心と数分間格闘してたのに慣れたものだ。しかしこの“慣れ”がよくなかった。中に微量だが毒が入っていた。

「ゲホッ！ゲホッ。ゲホッ。」

咄嗟に飲み込んだものを吐き出して、どうにかしないとと思っていたら、お手伝いさんが側に駆け寄り声をかけてきた。

「露伴様。駄目ではないですか。少しずつでも飲まなければ。」

は？コイツ。何言ってんの？僕を殺す気？

「これ。ぼくイヤッ！」

「露伴様。これはこの家の決まり事なのです。我慢なさってください。」

えー。怖っ！まじモンのゾルディック家じゃん！は？転生したらゾルディック家だった件…？は？笑えねーんだけどっ！苗字僕、幸田だったよね？ゾルディックじゃないよね？
結局、その後、僕は少しの間お手伝いさんから逃げてたけど何せまだ２歳なもんで。すぐに捕まり毒の入った食事をし、お母さんの所へ飛んでいった。

この家、やべぇ。