不良娘92 ページ2
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兄と顔を合わせたらすぐにでも泣きついてしまいそうな自分の心を帰るまでにどうにかしたくて
放課後私はまっすぐ家に帰らず、ぶらぶらと学校の中を歩き、誰も来なさそうな特別教室の中で心を落ち着かせようとしていた。
A(よし、ここなら当分誰も来ないよね)
音楽室では無いがピアノがある、机も椅子も無い広くて普段の教室からは遠い場所に位置する特別教室だ。
学芸会が近いと練習するのによく使われがちの場所だが、あいにく今はまだ１学期でそんな季節では無い。
兄はまだ学校か、終わっていたとしてもバイトで忙しいだろうからまっすぐ家に帰ったところでそうすぐに顔を合わせる事は無いだろうが、
万が一家に居たらと考えるとすぐには帰れなかった。
近くの廊下をもし誰か他の先生が通ったとしても『そこで何してるんだ』、『放課後なんだからさっさと帰れ』とならないよう、私は廊下からは見えない位置の壁際にカバンと腰を下ろし
何とかして自分の心を落ち着かせようとしていた。
こんな時、普通の女子ならクラスの友達にでも相談したり、あった事を報告して話のネタにでもするのだろう。
だが２年生まで同じクラスで唯一仲良く出来ていた葵ちゃんに黄名子ちゃんも、クラス替えで別々のクラスになってからは疎遠になってしまった。
３年生になってすぐの、神童先輩の話を聴いた時なんかはクラスが違っても休み時間に廊下で話せる程度には関わり合えていたが、
廊下で見かける感じ、あっちにはあっちでもう新しい友達が居る。
私にもっと自信と心の余裕があればこんな事は思わなかったのかもしれないが、
クラスが別々になってまでいつまでも私に構ってもらうのも何だと思い、遠慮する気持ちから
私はいつしか２人と仲良くするのはいけない事のように思えてしまっていた。
私から２人の所へ行けば変わらず仲良くしてくれるのかもしれないが、そんな自信も無く
２人の新しい友達から邪魔に思われてしまうのではないかという不安も相乗し、私はいつしか自分からはあの２人に近付こうとはしなくなっていた。
唯一仲良く出来ていたとは言え元々学校でたまに話すくらいのそれほどベッタリした関係でも無かったし、これが自然と言えば自然なのかもしれない。
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ぷでぃん。 - 続きはぁぁぁっっっっっっ!!!!!!!!!!!! (8月24日 19時) (
レス) @page14 id: b30dccb6f5 (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - 久々にのぞいて読み返してきたけどやっぱり物語の構成とか本当に面白いし、正直言って文章は小説っぽくないけど、人物の心情やらセリフが胸に響いてそんなこと気にならない！本当に大好きです。更新頑張ってください！ (2021年7月2日 12時) (レス) id: 8486f071d9 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 早く読みたいです。頑張ってください。 (2019年7月7日 1時) (レス) id: cc53f064fa (このIDを非表示/違反報告)
慎(プロフ) - 早く更新してください (2019年4月1日 1時) (レス) id: ce8c49ca0d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 生きてますか (2019年2月12日 20時) (レス) id: 84d0cbf2e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野生のスタッフ
| 作成日時：2017年8月28日 4時
