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『俺、藤牧京介です。…よろしく。』
中学一年生。入学式。
よくある隣の席の人と自己紹介するってやつ。
第一印象なんてもう覚えてない。
それでも。
確かにあの日から私の初恋は始まった。
・
｢はぁ…まじ今日の集会だるすぎ。｣
｢京介それしか言わないじゃん…。｣
｢Aもだるいって思ってるくせに。｣
｢そりゃあ思うけどさ？京介は文句しか言えないわけ？｣
｢文句じゃねぇって。｣
高校2年生。
極々普通の通学路を私達2人は歩く。
いつも通り電車に乗って、
いつも通り駅から学校まで歩いて。
いつも通り、私の隣には藤牧京介が並んでいる。
学校の正門をくぐり下駄箱。
京介が上履きを乱暴に履く姿にももう見慣れたよ。
｢あ、後で数学の教科書貸してくんね？忘れた。｣
｢はぁまた？何回忘れるわけ？藤牧君もしかしておバカ？｣
｢はぁぁぁじゃあいいですよ。Aさんよりは頭いいと思いますけどねぇ？｣
そんなくだらない小競り合いをしながらお互い別々の教室へと入っていく。
教室に入って自分の席に座る。
｢A…！！｣
｢あ、詩織。おはよー｣
｢ねぇあんた聞いた…？｣
｢ん？何が？｣
｢うわぁこの感じ絶対聞いてない…。｣
｢え、どうしたの？なんかあった？｣
同じクラスの親友 詩織は朝から私の興味を湧かせるような話し方をする。
｢……泣かないでよ？｣
｢え…、ガチで何？｣
｢藤牧、彼女出来たって。｣
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黒姫(プロフ) - ななしさん» コメントありがとうございます！他の作品も読んでいただけているなんて本当に嬉しいです…！;; これからも是非よろしくお願いします♪ (2022年3月28日 18時) (
レス) id: e73511d999 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お話好きすぎて他の作品も全て読んじゃいました！お話の続き楽しみにしています⋯🥰 (2022年3月28日 11時) (レス) @page4 id: 18bfafaa9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫 | 作成日時：2022年3月25日 1時
