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・
｢…行っちゃった。｣
俺の言葉を聞いて理人はすぐに走っていった。
ただベンチに1人。
あの日の事がフラッシュバックする。
・
事務所の入口に立っていたのは横顔の美しい、まさに女神と言っても過言ではない女性だった。
つい見とれて後ろに突っ立ってるとその女性は突然理人の名前を叫び俺を凝視する。
…正面から見ても綺麗。
俺はその日、生まれて初めて一目惚れをした。
一緒に仕事を重ねていくうちにどんどん彼女の虜になっていった。
理人と付き合ってたって知った時は衝撃でどうすることも出来なかったけど、それでも諦められなかった。
この子を笑顔にしたい。
この子を支えてあげたい。
この子と一緒にいたい。
どんどん気持ちは大きくなっていった。
多分この気持ちはメンバー皆気づいてると思う。
でも。
そんな中でも気づいてしまったんだ。
この子は俺になんか興味はない。
理人の事が好きで好きで堪らないんだって。
俺が勇気を出して手を繋いだって、下の名前で呼んだりしたってその気持ちは変えられないんだ。
・
｢たーじ。｣
｢柾哉君…。｣
｢ごめん、聞いちゃった。｣
｢そっか。｣
｢…理人Aちゃんの所行っちゃったけど、たじは本当にいいの？｣
｢…うん、いいんだ。
今もめっちゃ好きだけどね。
…今まで色んな映画とか見てきて、好きな人が幸せになってくれれば俺が相手じゃなくてもいいっていうシーンが沢山あって、俺は全く理解出来なかったけど。
今、はじめて理解できたよ。｣
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黒姫(プロフ) - ぷりんさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！これからもよろしくお願いします(^^) (2022年1月12日 17時) (
レス) id: e73511d999 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - このお話めちゃくちゃ大好きです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2022年1月12日 9時) (レス) id: e066653538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫 | 作成日時：2022年1月4日 2時
