293.橙side ページ7
自己満足…
俺を困らせる…
どんな話が来るのかと身構える
何度か深呼吸をすると
俺にまっすぐ視線を合わせ
柔らかく微笑みながら話し始めた
「病気の事………隠しててゴメンね
照史には何も言わないのに
淳太くんとか流星くんが知ってるのって…
本当に嫌だったよね」
心臓を握りつぶされた感覚になる
ずっと気にしてたんやな
別れたあの日に俺が言った言葉
…いや、怒鳴り散らした言葉
…
『なんで俺には何も教えてくれへんねん！
淳太君とか流星が当たり前に知っとる事
俺には何一つ話さへんやんけ！』
…
思い出すだけで胸が締め付けられる
「心配かけたくなくて
秘密にしてたはずなのに
ずっと、ずーっと傷付けていたなんて
言われるまで気が付かなかったの
照史を信用出来ないなんて
そんな事、有るわけないよ。絶対に」
…
『そんなに俺が信用できひんのか
俺はお前の何なん』
…
そんな事、思ってなかったのに
不安に思ってる事が
勢い余って出てもうた
分かってる
Aは、そんな風に思ってないって
分かってるって返事したいのに
視界が滲んで言葉にならん
「どうせなら
誰にも話さなければ良かったのに
よりによって私は
照史にとって一番身近な人に話した
酷いことして
たくさん傷つけて…
本当にごめんなさい」
座ったまま
両手を揃えて頭を下げた
違う
A、それは違う
Aは話しやすい人に話しただけやん
話す事で少しでも
気持ちが軽くなったならそれでええねん
1人で抱える必要なんてない
ずっとそう思っているのに
その気持ちに嘘は無いのに
あの時は
寂しい気持ちが勝ってしまった
俺が弱かっただけ
最悪のタイミングでぶちまけたのも俺
今も昔も
謝らなあかんのは俺やのに
なんでなん
胸が痛くて痛くて
涙は止まらへんし
その痛みで喉が締まって
言葉にならない
「私の選択が間違っていた
話すか話さないかたったソレだけの
2択の選択を間違え続けた
その結果、照史を傷付けた
1番大切な人を
私が
この手で
傷付け続けた
だから、照史は何も悪くない」
ゆっくり視線を自分の手元に落とし
キツく握った
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向日葵(プロフ) - かこさん» コメントありがとうございます！気がついたら残りが少なくて焦ってます汗あと10話程度に詰め込むか…続編にしてダラダラ書くか…縮めるような文才が無いのは致命的です笑のんびりお待ち下さいませ😊 (5月26日 9時) (
レス) @page37 id: 06dabafe54 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございます。本当に嬉しいです。今後の展開を想像するとギュッと胸が苦しくなりますが、最後まで皆の想いを見届けます！私も一気に読みたい気持ちと少しずつ読みたい気持ちがグルグル(笑)いい子にして更新をお待ちしててますね (5月26日 7時) (レス) @page37 id: 146cf31383 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 凛さん» いつも優しいコメントありがとうございます(´；ω；｀)書きたかったシーンの１つでした。パスはスグに開放すると思うので、前作の２人がいちゃいちゃしてた辺りを読み返してください😊※私も読み返してます (2023年5月9日 12時) (レス) id: 06dabafe54 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 今日も今日とて切な苦しいですね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ。素敵なお話共有してもらえて本当に有難い限りです。いつもありがとうございます。パス解除早くても早くなくても前作読み返したりしながらお待ちしていますね (2023年5月9日 3時) (レス) @page13 id: 4ef99da948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2023年5月6日 19時
