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常に枕元に置いてある
ビニールの掛かったプラスチックに出したけど
パジャマやシーツはきっと汚れている
看護師さんが拭いてくれてるけど
顔も手もきっと汚れている
悶え苦しんだベッドは
きっとぐちゃぐちゃだ
先生や看護師さんが
バタバタと私に色々施していく
あっという間に
チューブまみれになった
体中をものすごい倦怠感が纏っていて
痛みが来ると声が出るほどに辛い
怖い
怖い
怖い
体が壊れていく
いつもと違う感覚がして
とてつもない恐怖と不安、寂しさが心を襲う
そんな感情をだす余裕も
この体には無くて
ただただ痛みに耐えていた
どのくらい時間が経ったのかな
あ、お兄ちゃんの声がする
点滴が増えたのに
あの薬を使うと先生が話してる
このままだと
心臓がもたないからって
それを聞いて
必死に声を振り絞る
「まって…せんせ」
「………ん？」
「もうちょっと…待って
せめて………後1時間だけ」
「A、何言ってんだ」
焦ったお兄ちゃんの声で
自分の状態を理解する
それなら尚更
「電話……掛けたい」
「誰に掛けるんだ………今、夜中だぞ」
「淳太くんの……声が聞きたいだけなの」
眉間にシワを寄せていたお兄ちゃんが
小声で聞いてきた
「どうせ電話するなら
元彼じゃなくていいのか？
えっと……桐山くんだっけ
お前、あんなに会いたがってたじゃん
呼んだら来てくれるんじゃねぇの？」
「連絡先…知らない
それに……邪魔をしたくない」
「邪魔……？」
「彼には、大切な人が居る
ニュースで何度も見たでしょ？
もう私が……勝手に連絡していい相手ではないよ」
「………」
「それに…もう二度と足を引っ張りたくない
こんな姿も見せたくない
ちゃんと話せたから、もういいの」
呼んだら来てくれるよ、きっと
すぐに来てくれる
でも、駄目なんだよ
私は側にいたらいけない人間だから
それに
こんな姿は絶対に見せられない
「お兄ちゃん…お願い
少しだけ1人にさせて」
「でも」
その時、先生が優しい声で言った
「少し顔色が良くなった
痛みが少しましになったね」
「……はい」
「さっき入れたお薬が少し効いてるから
少し様子を見ようか」
1時間経って回復してたら
もしかしたらあの薬は必要ないかもしれない
だから少し様子を見よう
なんかあったらすぐにナースコールしてね
先生からの優しい提案と約束を聞いて
お兄ちゃんも納得してくれた
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向日葵(プロフ) - かこさん» コメントありがとうございます！気がついたら残りが少なくて焦ってます汗あと10話程度に詰め込むか…続編にしてダラダラ書くか…縮めるような文才が無いのは致命的です笑のんびりお待ち下さいませ😊 (5月26日 9時) (
レス) @page37 id: 06dabafe54 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございます。本当に嬉しいです。今後の展開を想像するとギュッと胸が苦しくなりますが、最後まで皆の想いを見届けます！私も一気に読みたい気持ちと少しずつ読みたい気持ちがグルグル(笑)いい子にして更新をお待ちしててますね (5月26日 7時) (レス) @page37 id: 146cf31383 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 凛さん» いつも優しいコメントありがとうございます(´；ω；｀)書きたかったシーンの１つでした。パスはスグに開放すると思うので、前作の２人がいちゃいちゃしてた辺りを読み返してください😊※私も読み返してます (2023年5月9日 12時) (レス) id: 06dabafe54 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 今日も今日とて切な苦しいですね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ。素敵なお話共有してもらえて本当に有難い限りです。いつもありがとうございます。パス解除早くても早くなくても前作読み返したりしながらお待ちしていますね (2023年5月9日 3時) (レス) @page13 id: 4ef99da948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2023年5月6日 19時
