fickle 64 ページ15
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Aside
本気で…好きだった……………
だからこそ、
向き合うのが怖かったの。
A「…れ、あっ…………ッ嶺亜………」
どれくらいの間、
そうして泣いていただろう。
A「………………ッ帰らなきゃ……」
自分に言い聞かせるように言って
ベンチに戻り、
お菓子を丁寧に、
ひとつずつ鞄に詰め込んだ。
それから家に帰ってからも
なかなか寝付けなくて。
翌日の朝までに何度も目を覚ました。
A「…目、腫れてる………」
___酷い顔。
また、じわわっと
涙が込み上げてきて、
慌てて顔を洗い、家を出た。
嶺亜がいた隣のスペースの、空白。
私は、
嶺亜と別れるつもりで
昨日、嶺亜を呼び出したはずだった。
なんで最後に優しくするの…?
A「…………………ッ」
歯を食いしばって
涙を堪えていると。
_________ドンッ
自分でも訳が分からないまま、
気がついたら地面に倒れていた。
恐る恐る上を見ると、
何人かの、女の子。
女子「佐藤さん、昨日はどこ行ってたの?」
女子「神宮寺と一緒に抜け出したらしいじゃん。」
きっと強く私を睨む彼女たち。
女子「嶺亜くん裏切るなんて最低。」
女子「体使って神宮寺のこと誘惑したの?キモッ!」
バシッと頬を平手打ちされ、
恐怖で口が聞けなくなる。
女子「大して可愛くもないクセにッ
なんでふたりともこんな子な訳ッ!?」
腕と髪の毛を強く引っ張られ、
どこかへ連れていかれる私。
彼女たちの足が止まり、
俯いていた顔を上げ、
凍りつく。
数人の…たぶん、先輩。
全員男の人だ。
男「おおー、なかなか可愛いじゃん!」
腕と髪の毛を離され、
ドンッと背中を強く押される。
女子「たっぷり可愛がってもらいなよ。
………淫乱Aちゃん♪」
…………………嘘…でしょ………?
.
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963 - 感動めっちゃしました (2014年11月5日 22時) (レス) id: 0bc5063e23 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 泣いちゃいました。。。 (2014年8月19日 21時) (レス) id: ff5bfb8f9c (このIDを非表示/違反報告)
颯 - この作品すごく良かったです!感動してすごい泣いちゃいました!これからも頑張ってください!応援してます!! (2013年12月24日 1時) (レス) id: e257fb6ac2 (このIDを非表示/違反報告)
颯 - この作品すごく良かったです!感動してすごい泣いちゃいました!これからも頑張ってください!応援してます!! (2013年12月24日 1時) (レス) id: e257fb6ac2 (このIDを非表示/違反報告)
颯 - この作品すごく良かったです!感動してすごい泣いちゃいました!これからも頑張ってください!応援してます!! (2013年12月24日 1時) (レス) id: e257fb6ac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優奈&りぃ太 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shigeokadaiki/
作成日時:2013年6月14日 17時