7話 ページ8
同時刻頃
そらる「まふまふ、お前、あの隣の人に何か違和感を感じた事なかったか？」
Aさんと別れて、リビングまで進んだところでそらるさんはそう尋ねた。
まふまふ「え？うーん。全然そんなことは、…あ、でも道で会った時じーっと見ちゃってたら目が合って、そしたら走って逃げられちゃったのでヤバいやつだと思われてるかも知れないぐらいですかね…。」
Aさん、全然普通の人だと思ってたけど、何かあったのかな…。
そらる「…あのな、さっき隣の人とエレベーター一緒だったんだけど、その人、Aさん、だっけ？Aさん、スマホ落として、画面が見えたんだけど、壁紙がお前のイラストだったんだよ。」
まふまふ「！それって」
そらる「あぁ、多分お前のリスナーだよ。」
隣に越してきた人がリスナー。考えたこともなかった。
まふまふ「でも、初めて会った時は何も言ってなかったですし、あの子多分高校生ですよ。特定なんてしたって引越しなんて出来ませんって。」
そらる「そうなんだよ。偶然なのか、考えての行動なのか分からない。どう対処したらいいのか分からないんだよ。」
でも、隣に越してきてから多分数ヶ月は経ってると思うけど、ネットで住所が晒されたりはしてない。おかしなことは起こってない。
まふまふ「どう対処する、か…」
そらる「まぁ最終的にはお前が決めることになるけど、金と労力があるのなら引越しが1番妥当なんじゃないかと思うけど…。」
まふまふ「…とりあえず、１回話をしたいです。Aさんと。」
ちゃんと話して、解らないと。
Aさんがどういう人だったのかを。
まぁそもそもそらるさんの見間違いって可能性もなくはないし。まだ何に関しても僕には確証が無い。
疑問を正解にして、正しく対処して行こう。
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作者名：ベーコン | 作成日時：2024年3月10日 13時
