貴方には興味ない！！！ (ページ9)

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興味８ページ9

『小テスト、後ろから集めて来て』
期待とかは、しないで欲しい。テストとかは、正直したくないけど、これは成績に関わるのだから。
「大丈夫。なんとかなる」
「A、数学は得意なん？」
「うん、一応」
彼女は、困惑している。ただ、〝得意〟と一言だけ、残した。
「(やっぱり、Aは可愛くなったなぁ)」
なんで、好きになってしまったんだろうか。
ただ、〝憧れ〟としてなんだ。
「環さん？」
「A、なんかあった？」
「なんか、切ない顔をしていたから」
「テスト、終わったから」
「そっか」
一番、見せたくない顔をしてしまった。射止める程彼女が好きなんだ。
『挨拶。号令係』
『起立、有り難うございました』
最後の授業が終わった。平凡で平和の１日が終わった。
「四葉さん、仕事でしょ」
「うん、MEZZOの仕事だろ！行くから」
「気をつけて下さいよ」
「うん。じゃあなぁー」

初めてだった。あの時、約束していて。じゃあ、彼女の星が輝いていた？
疑問が頭にぐるぐるまわり続ける。今更、疑問だらけになった。
きっと、分かる。

―――そう...信じていたのだから―――

「そーちゃん、遅れた」
「ううん、間に合った。収録１時間前だから」
「良かった」
「環君、今日の雑誌の表紙見た？」
「見てない」
いそいそと、そーちゃんは雑誌を出してきた。
「新人の人みたいなんだけど、プロ顔負けなんだ」
表紙を見たら、嗚呼知っている。

―――西角さんは、貴女が〝嘘つき〟だよ―――
只、彼女が好きなだけ。