貴方には興味ない！！！ (ページ14)

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興味１３ページ14

「環、なんかあった？」
「みっきー...」
時は流れ、今は寮にいる。Aの残したノートと紙に書いた〝やりたいことリスト(仮)〟を手にとっては、Aが脳裏から蘇るのだ。きっと、Aとは会えない。それが、今知っていることなのだ。
「Aちゃん？お前の知り合い」
「みっきー、知ってたの？」
みっきーはため息をつき、俺を見た。なにか言いたそうだ。
「環、ノートを見ろ」
「あっ、そうゆうことか」
「鈍いな」
俺は、何故か笑顔になる。今、気づいたのだ。きっとうまく出来る。今更だけど、Aの事が大好きなこと。
「みっきー、あんがと！」
「お前が、笑顔ならそれでいいな」
そう、みっきーは俺の部屋を出た。
「夏休み、待ってろ」
新しい恋は、目前だ。

―――夏休み―――
〝やりたいことリスト(仮)〟に書かれている事をまとめた。
１.星を見ること。
２.買い物すること。
３.夏祭りについてくること。
この３つだ。大体、最後まで読んだときはびっくりしてしまった。
「出来るかなぁ、俺」
「ネガティブ発言やめて下さいよ。暑苦しいです」
「うん、分かった」
いおりんは、素直過ぎた俺を見た。びっくりしたみたいだ。
本当に、俺でいいのかなぁ。きっと、勝手な事だけどね。

「皆、出かけるから」
「うん。いってらっしゃい！！！！」
「うっす」
夏休みが始まって２週間後―――。
一つ目のやりたいことをAとやるために一歩ふみだした。