貴方には興味ない！！！ (ページ11)

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興味１０ページ11

なんとなくで始めたのであった。頬には、紅く染めた。
それが、１度目。彼女は得意げで、笑顔を見せる。第一印象は、〝とても綺麗〟だと思った。同い年とは思えない程、可愛くて...。桜が似合う人だ。
その年の夏休み。それが、２度目。友達と遊びに海に行った。そこで、Aがいた。友達だろうか？３人くらいの、友達と一緒にいた。
真夏の太陽が輝くように彼女からも、笑顔がこぼれた。

〝可愛い人だなぁ―――〟
初恋は、いつの間にか消えて...彼女を捜しても、いない。
只、彼女は〝恋と聲〟が繋がらない。
真っ暗な世界と彼女にだって。そんな世界があるんだろう。
「環君、Aちゃんとは友達？」
撮影が終わり、楽屋で会話をはじめた。一言、そーちゃんの口からこぼれた一言はただ、それだけだ。
「まぁ、友達？」
「そうなんだぁ...。Aちゃんは可愛いよね」
「(分かるんだよ)」
頭が混乱する。今時、Aと恋愛は難しい。それが、俺が知っている。
いきなり、告白して何でもいいから彼女に期待した。星は輝くように、彼女は遠く離れた。
綺麗な、夜桜が星と輝く。
「環君、帰るよ」
「分かった」
夜景と共に消えてゆく。

挨拶。第一君は、なんでいるんだろうか。

「そーちゃん、先に行ってて」
「分かった」
桜が星となる。
「A？」
底には、泣いているAがいた。綺麗な世界と彼女が俺とあうのか。
「環、助けて下さいよ」
一言だけ、俺の心に響いた。
静かに風は、泣いている彼女に吹いた。