4 真実の入口。 ページ4
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廊下でトイレのドアが開く音がした。
緊張と不可解さに強張った顔がさらに歪む。
ガチャ
廊下からリビングへ続く曇りガラスの扉にうっすら男の影が映っていた。
ホソクなの…？
考えたくないけど今は多分その選択肢しかない気がする。
「…あ、もう来てたか」
そして彼は扉から出てくるなりダルそうに私を見た。
「…え、？」
「A、紹介するよ。
この人が、…ユンギヒョン。」
テヒョンがまた無邪気な顔して笑う。
そうして紹介されたのは、
テヒョンやジミンから聞いていたあのミアさんの元カレ。
…ユンギさんだった。
「…この人…なんでいるの」
「ああ、俺よくここ来るから」
「でも最近ミアの弟が居場所とったけどね！(笑)」
「あいついい加減追い出せよ…」
「仕方ないじゃん、いきなり来たんだもんグク。」
この茶番は、一体なんなんだ。
テヒョン、ミアさんの弟のこと知ってんのかよ。
しかもミアさんはまだ元カレに会ってる？
わからない。…全然わからない。
「…帰ります」
「あ、待ってAこれから…」
「あんたなに言ってんの？ふざけないで」
立ち上がる私の腕を掴むテヒョンを
思いっきり振り払う。
こんなはずじゃ。
絶対に、こんなはずじゃなかったのに。
ホソク、あんたってどこまでバカなの？
騙されてんのもわかんないでこんな連中と関わってさ。
…って、それは私も同じか
「…Aちゃん、お願い待って。」
今度はミアさんが私の腕を掴む。
その細い手が今はなにより恨めしい。
「…あなた、最低、ですね…？
ホソクのこと、何だと思ってるんですか…？」
無意識に涙が溢れる。
悔しくて、とにかくやるせなくて。
「…あいつ、女の子と付き合ったこともなくて…確かに何もわかってないバカだけど…
だけど、…本当にいいやつなんですよ…？
なのに…
なんであなたはホソクのこと大事にしてあげないの…？」
私の問いかけにミアさんの顔が曇る。
「…大事って…私はホソクのこと大事に思ってる」
「よく言いますね…！」
「A、落ち着いて。後で話し…」
「ごめんテヒョン、あんたのことも今は全然信じらんない…」
泣きながら目の前の3人を精一杯睨む。
すると、
ミアさんがそんな私の目を見て
「…Aちゃんは、ホソクが好き？」
そう悲しそうに笑った。
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shino347(プロフ) - 今さらこんな素敵な話見つけてものすごく興奮しています。ほんっとうに作者様の文体、ストーリー、登場人物たちの性格、テンポのよさ、空気感、伏線のはりかた、全部が最高すぎます。もうほんとうに終始どっぷりはまりこんで読んじゃいました！更新がありますように！泣 (2019年8月20日 0時) (
レス) id: 7f3f1e52e8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 今日一気読みした者です！とっっても面白いです！ホソクメインのお話って少ないので……お話もどストライクです……！更新待ってます！ (2018年5月26日 3時) (レス) id: b1b617f093 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新楽しみに待っております！(*^ω^*) (2017年10月7日 5時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
ジェンナ(プロフ) - 川猫さん» コメントありがとうございます！ホソクヘタレですよね← なんかちょっとたくさん出てきてややこしいかもしれないですが、これからも良かったら見てやってください！ (2017年5月31日 0時) (レス) id: f81d841b81 (このIDを非表示/違反報告)
川猫(プロフ) - ほぷたん…一歩でいいから踏み込んでっ……！面白いです！関係が複雑でこれからどうなるのか楽しみ！更新ファイティンです！！ (2017年5月30日 12時) (レス) id: 3210357195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジェンナ
| 作成日時：2017年5月26日 17時
