【∞】腐の塊【鯨人】 (ページ47)

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ﾘｸ黒赤1 ページ47

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「すばるー！これっ、なぁ、これ見て！」

「うっさい！なんやねん…」

収録終わりに家来るかって聞かれて、恋人の誘いやのに断るわけあるかいと思いひとつ返事でええよと応えると嬉しそうに笑うよこ。

一緒に帰って、別に今更そんな気遣いええのに、客人やからってソファに座らされると、ちょっと待っててと声をかけられた。

そこで冒頭に戻る。

渋々よこが喚く方を見ると…

「…なん、それ」

「ふふ、ええやろ。これ全部すばるに買うてきてん」

前出掛けたときにすばるに似合いそうやなって思ったネックレスやろ？パソコンいじってるときにええと思たブレスレットやろ？それに…とひとつひとつ説明をしていくアホが一人。

確かにかっこええし、俺の好みやけど…さ。

「…なぁ、よこ」

「んー？…あ、これはな」

「よこ！」

「！…なんやねん」

「俺別に欲しい言うてない」

「え？うん。そうやな」

「…よこ、嬉しいけどさ。俺ばっかり貰ってる」

「……」

そう。別に欲しくないわけじゃない。
ただ、俺ばっかり貰ってるのが不服なだけ。

やから、

「チューしてええ？」

「…！？っ、な、なんでそうなんねん！」

「やって、よこは俺にあげたくて買ったんやろ？ねだってもないのに」

「せ、せやけど…それとなんの関係があんねん」

「じゃあ俺はよこにチューしたいからする。よこからねだられてないけど」

「……そーゆーことなん？」

「なにがやねん」

「…いえ、なんも。」

せめてお礼のチューくらいしたらな。
…ていうても俺がしたいだけなんやけどな。

キスをしようと顔を近付けると…

「ちょっ、待って！」

そういってよこはまたブレスレットやらネックレスやらが入ってる箱に手を突っ込んだ。

「……」

まだお預けかい。と思っていると、これ開けて。といって小さな掌サイズの箱を渡してきた。

…まさか、とは思うけど。

開けてみるとそのまさかで、その箱の中にはちゃんと俺のサイズの指輪が入ってた。

「…これ、」

「俺とお揃いやですばる」

少し照れたように笑い、すばると名前を呼ばれて顔をあげる。するとチュッと音がなってキスされたのだと気付く。

あぁ、俺からのプレゼントやったのに。またもらってもた。でも、ええかな。
あともう少しこの時間を…

俺のこの時間をプレゼントできるのなら。

-END-

ﾘｸありがとうございました！
文章力が足りず、こんなものになってしまいすみません…