【∞】腐の塊【鯨人】 (ページ31)

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玄関のチェーンと鍵を開けると、まるに背負われたすばるがいた。礼を言うと、いつもの調子で、なんで裕ちんが礼いうの、と言われた。そうか、まだこいつらにはすばると俺が付き合ってること知らないのか。これは失敬。

「あ、そや、裕ちん」
「ん？」
「俺終電無くなってもぉてんさぁー…泊めてくれへん？」
「……そうなん？」

そうそう、と笑うまるを今日は腹立たしいと感じた。せっかく、せっかくすばると会えたのに。せっかく二人きりになったのに。悪いけどここは帰ってもらおう。そう思い口を開こうとすると、起きていたすばるが先に口を開いた。

「ええやん、はよ入れや」

待って、と俺の声が言うが先か、まるが元気よくお邪魔しまーすと入ってきた。はぁと溜め息をつき、入ってきたものは仕方がない。お茶でも入れとくからすばる寝室に連れていってと頼んだ。これまたはーいと元気よく言ったまるに、明日近所から苦情来たらどうしようと考えた。

数秒して戻ってきたまるは突然突拍子もないことを聞いてきた。

「すばるくんって…裕ちんと付き合ってる？」

いつだ。いつそれに勘づいた丸山よ。どうしたと聞くと、寝室には二人用のベッドが置いてあったと言う。それだけでそこに辿り着くとはさすが丸山だ。もう隠すのも面倒くさくなってきた。そうやで、と肯定すると目をキラキラと輝かせてどっちから告白したかだとか、どっちが上か下かだとか、どこを好きになったかだとか色々質問をされた。それにご丁寧に答えてやると、次は、最近いつやったのかを聞いてきた。…そういえば。最近は忙しくて構ってやれなかったから全然やっていない。それに一人でするにも暇がなかったため抜いてもいない。そう伝えると、じゃあ今すばるくんとやってよ。と言われた。聞き返すと、どうやらまるはすばるが好きらしく、だからといって人のものに手を出すなんてできないと、だからせめてやっているところを見たいと言うのだ。

なんて悪趣味な。でもまぁ、見せるだけならええか。

まるを寝室まで連れていき、カメラを持たせる。(そりゃあまるにやる用やけど、ダビングしてもらって俺も貰うつもりやからな。)ピ、という音がして、すばるが身をよじる。

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