【∞】腐の塊【鯨人】 (ページ27)

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「にしじ」

「っ！」

いきなり愛称を呼ばれて固まる。

「今後一切、房野に触んなよ」

言い切ったあと、じゃあ房野にはもっと聞きたいことがあるからと房野さんの腕を掴み立ち去る。

…これでよかったのか。

怪しまれては困ると、一人黙々と濡れたティッシュでテーブルとソファを拭き、帰り支度をする。なにも怪しいところはないか確認して、俺も楽屋から立ち去った。

それから一週間。なにも変わらない。
房野さんと吉村さん、もといブロードキャストさんとは一緒に仕事する機会はなくて、なにも変わらない毎日を過ごせている。が、家に帰りベッドに横になると、艶っぽい房野さんの顔、仕草が鮮明に頭の中で再生される。

そこに電話がかかる。

ディスプレイを見ると房野さんの文字。

少し戸惑いながら出る。
このあと何を言われるかも知らずに。

「…もしもし」

「……にしじ？…今から家に行っていい？」

「え、あ…はい」

「この前の続き、しようよ」

電話の先でニヒルに笑う房野さんを想像する。

「…はい」

それでも抜けられない、このループ。

-END-

吉房←西というかなんというか…

ぼーちゃんは別に浮気性というわけではないのですが、ほんとうにただよっさんに不安に思われたくて出た行動なんです。そのターゲットがにしじ。そして思いの外嫉妬してくれたよっさんに快感を覚え、またにしじを誘う…的な。うん、的な。

おーわーりーまーす。