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○Story,7 ページ9

*放課後*

部活の終わった私は正門へ、一人トボトボと歩いていた。

―・・・(人3)が、付き合う。

――・・・(人5)さんと。

「ハァ。」
私の馬鹿。
告白のできない、意気地なし!

自分の頭を、ポカポカと叩く。

冷たい風が 私の頬をなぜた。

「・・・さぶ。」
私の心も、とても寒いし 真っ暗。

その時―・・・

「おーい、Aー!」
後ろから、私を呼ぶ声が聞こえた。

「?」

振り向くと、そこに居たのは
私の、好きな人。

そう、(人3)が こちらに向かって走ってきていた。

一瞬 心臓が高鳴ったが、(人3)の後ろからついてくる(人5)さんを見て、気分が沈んだ。

「(人3)、どしたの?」

いつもと同じ口調で、アンタの名前を呼べてるか 不安だよ。

「これ、先生から。」
一枚のプリントを差し出しながら
にっこりと、私の大好きな笑顔を向ける。

でも・・・
その笑顔は、私限定じゃないんだね。

アンタの特別は、(人5)さんなんだよね。

「ありがと・・・っ、じゃあね!」
私はそう言って、駆け出した。

胸が、ズキズキズキズキする。

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作者名:林檎 | 作成日時:2012年12月1日 18時

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