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○Story,6 ページ8

(人3)の手が、ようやく私のほっぺたから離れた。

「痛ぁ...」

私は、ほっぺたをさすりながら (人3)の方を見る。

「(人3)ッ!」
突然、私の好きな人の名前を呼びながら
小走りでこちらに向かってきた少女。

「(人5)じゃん! どした?」

(人3)は、(人5)と呼んだ少女と親しげに話している。


ぁ、(人5)さんって・・・、(人3)の幼馴染の・・・。

「あのねッ、ちょっと(人3)に話したいことがあって...。
  二人だけで話したいんだけど、良いかなぁ?」

上目遣いで、(人3)にすり寄る。

「おぉ、いいよ〜!
  んじゃ、ちょっと行ってくるわ〜」

私達にそう言い残すと、
(人3)と(人5)さんは、仲良さそうに肩を並べて教室から出て行った。







いきなりの事に、呆然となる私。
な、何があった...?

「もう、Aがタラタラしてるから、(人3)取られちゃうよ!?」

(人4)が、私の机に顎を付けた。

「う〜ん、その話ってのが告白だって限らないし・・・ね?」

私的には 上手く笑えたと思うんだけど、
絶対、顔ひきつってるよね・・・。

―ガラガラッ

教室のドアが音を立てて開いた。

「!」
(人3)と、(人5)さんが 教室に入ってくる。

二人とも、無言で席に着いた。

何を、話たの・・・?
気になるじゃんー!

私は席を立ち、(人3)の机まで行った。

「何、神妙な顔しちゃってんのさ!
  もしかして告られたの?」

冗談めいた口調で、問いかける。

その後、この問いかけを後悔することになるのは、ココだけの秘密だけど・・・。





















「おう、告られて、付き合うことにしたんだ。・・・俺と、(人5)。」

んぎゃ―――――!!

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作者名:林檎 | 作成日時:2012年12月1日 18時

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