似た者同士の睨みあい～不器用な恋心～ (ページ5)

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○Story,3 ページ5

「おい、おいっ、A! ((ｺｿ」

小さな声で呼ばれ、振り向くと
私の斜め後ろの席に座っている(人3)が、私に話しかけていた。

「な、何? ((ｺｿ」

私も、コソコソ話で話し返す。

もしかして･･･と期待した自分が、ちょっと憎くなる3秒前。

「お前、先生に呼ばれてっぞ! ((ｺｿ」

「へ...?」
冷や汗が、体から噴き出るのを感じた。

(人3)から視線をそらし、そっと黒板の方を見る。

「(人1)～～～ッ!」

「ひぇぇっ、すいませ～んッ!!」

それから、先生の怒声が飛んできて
私は、放課後居残り掃除と言う体罰を受けることになってしまったのだ。

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「A、ドーンマイッ! めっちゃ笑えるわ～!」

「先生、何回も呼んでたんだぞ!」
HRが終わると同時に、笑いながら(人3)と(人4)が私の机に寄ってきた。

「んぅ～...、どっちか手伝ってよ～。」

私が二人を見て言うと、二人は

「ゴメ～ン! 私、今日は彼氏とデートなの!」
と、(人4)。

「悪ィ、俺も部活なんだよね～」
と、(人3)。

「えええぇぇぇぇぇぇっ!!?」
本日二度目の、私の大声。