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○Story,20 ページ22

「何とか言ったらどうなんだよぉっ! グスッ、ヒック...」

私が手で顔を覆い、必死に涙を拭っていると
どこかで聞き覚えのある声が、聞こえた。

「(人3)〜、(人3)! 遅いなぁ、お昼ごはん一緒に―・・・」

もう、見なくても分かった。

(人5)さんだ・・・。

そうだ。最後くらい笑おう。
どうせこんなグシャグシャの顔で告白されて、OK出す人なんて居ない。

私は腕に力を入れて、制服で目をこすった。

「(人3)、ごめんねっ。」
頑張って、涙がこぼれないように上を向いて。

しっかり、笑えてるかな―・・・?



私は駆け出した。
多分最後であろうプレゼント、メロンパンを大事に抱えて。





でも―・・・





「おいっ!」

後ろから声がして

腕が掴まれたと思ったら

全身に、温かい感覚が広がった。

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作者名:林檎 | 作成日時:2012年12月1日 18時

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