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○Story,14 ページ16

*放課後*

私は(人4)と別れ、帰り支度をしている(人5)さんの方へと走り寄って行った。

「(人5)さん、さっきの話なんだけど・・・」

私がこう切り出すと、向こうも
「あ、はい。」
と言って、私をじっと見た。







もう、私と(人5)さんしかいない教室の中
私は息を吸って、こう告げた。

「私は、(人3)が好きだよ。」

相手は固まって、ビックリした顔。

「(人5)さんと(人3)が付き合ってるって知ってるけど、
  やっぱり(人3)が好き。」

さっき何回も練習した言葉を、言葉を繋げて行く。


「・・・ライバル、だね。」

―!?
私が言いたかった、最後の言葉を発したのは(人5)さんだった。

「ま、せいぜい頑張ってよ。私は取られるなんて微塵も思ってないけどね。」

その言葉を最後に、私に背を向け (人5)さんは廊下に消えて行った。





















「そっちがその気なら、こっちだってその気で行くよ・・・!」

私も負けじと、呟いた。

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作者名:林檎 | 作成日時:2012年12月1日 18時

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