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パッと腕を離して葛葉は声のする方に目をやった後、うわ椎名じゃん…と呟いた。
椎「うわって何だよ！あてぃしはAちゃんに用があるんです〜、おまえ誰だよ」
葛「誰かは分かれよ」
同じクラスの椎名唯華、そしてわたしの顔にボールを一撃させた張本人。白髪に淡いピンクが帯びていて、顔がもちもちしてて可愛い。
椎「保健の先生おらんけど勝手に使いな〜って中村からの伝言やよ、鼻血止まった？A顔赤くない？」
心配性のお母さんみたいに確認してくるから大丈夫だよ、と主張する。顔が赤いのはさっきのせいかな。
『椎名はもう体育館もどるの？』
椎「戻りたくないわ〜外寒いし中村ハゲだし」
『たしかに』
冬場の体育館は悪寒がするほど寒いし、一度暖かくなったしまえばもう外には出られないだろう。お布団から出られない理論。
葛「A顔色悪くね？びしょ濡れのアソパソマソじゃん」
『嘘だ そんなに元気なさそう？』
今朝から雨が降っていて体操服で登校していたからか、未だに乾いていなかった。
葛葉から体温計を渡される。
椎「それ着替えた方がよさそうやな」
ぴぴぴ、と鳴って数値を見る。
――――38.6度
椎「A死なない？横になっとくか？」
葛「A貯金残高いくら？」
遺産目当ての葛葉と純粋に優しい椎名。これじゃひとりで帰れそうにない。奥の方から替えの体操服を持ってきてくれた椎名に背中を押される。
椎「男子ぃ見たら金取るぞ〜」
葛「見ねーよ」
カーテンレールが音を立てて空間を仕切った。
『…椎名も見ちゃだめだよ？』
「いやいやw この仲やん」
――――――――――――――――
しいな かわいいな チェケラ
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Akari(プロフ) - 好きです！！！！！ (2月22日 16時) (
レス) id: 1f23cac0e5 (このIDを非表示/違反報告)
華凛(プロフ) - 面白くて読んでいてとても楽しいです！意見を言わせて頂けるならば作者様のおっしゃられていた『』の区別とkzhを「」名前につけることを提案させていただきたく存じます… (2月21日 21時) (レス) @page4 id: 94dc381872 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねゆ | 作成日時：2024年2月20日 18時
