第１章 ページ1
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『あっ』
足を滑らせて――否、正確には押されて。わたしは今地面に体を叩きつけそうになっていたが、次の瞬間「えっ」というきょとん声と同時に何かに包まれるのが分かった。
「えーヤバ笑」
「なにしてんのー？」
愉快な声が後ろからして面白がっているのだろうなと察する。すみません、とすぐに離れて相手の顔を見上げた。
？？「っぶね〜、大丈夫？デスカ…」
咄嗟に相槌を打つ。
制服とジャージを上手く着崩していて、赤色が似合うひとだなと思った。二十センチ以上はありそうな身長差は校内で目立つだろうに、生憎わたしは彼の名前を知らなかった。
しかも、高身長に加えて超絶美少年だ。
ストレートで目にかかる長さの前髪だけど落ちていく視界にいた彼は白髪だったような……？
「え！二年生じゃない？こんなイケメンいったけ！？」
「声デカ〜本人の目の前でそれ言うマ？笑」
「お名前なんですかー？笑笑」
上履きを見るとわたしたちと同じ緑色だ。
この二年間で見かけたことのない同級生(に加えて俳優でも納得するレベルのイケメン)は珍しい。転校生なら逆に目立つだろうし…何者なんだろう？
女の子たちの黄色い声に対して「ｯｽｰ」と気まずそうに濁す彼は名前すら教えてくれないらしい。
「えーウケる教えてくんない笑」
「てか電車乗り遅れるって！絶対インスタ教えてねー！」
「イケメンくん誘わないの？」
「だって今日体育あったんだもん」
そうだ、某コーヒーチェーン店の新作目当てだったんだ。
わたしも着いて行こうと踵を返した時だった。
？？「ちょっと、時間いいすか」
『……わたし？』
それが、くずはとの出会いだった。
――――――――――――――――
某コーヒーチェーン店←伏せ字にしては苦しすぎる
伝われ〜〜！！！(ↂ⃙⃙⃚_ↂ⃙⃙⃚)
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Akari(プロフ) - 好きです！！！！！ (2月22日 16時) (
レス) id: 1f23cac0e5 (このIDを非表示/違反報告)
華凛(プロフ) - 面白くて読んでいてとても楽しいです！意見を言わせて頂けるならば作者様のおっしゃられていた『』の区別とkzhを「」名前につけることを提案させていただきたく存じます… (2月21日 21時) (レス) @page4 id: 94dc381872 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねゆ | 作成日時：2024年2月20日 18時
