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それから「早く服着て！」と言い続ける私に懲りたのか、二宮は「うるせぇな」とブツブツ言いながらもちゃんと服を着てくれて、一緒に朝ご飯を食べた。
今日は日曜日。二宮も一日休み。
だからって二人でどこかへと出掛けることもせず、家でダラダラと無駄な時間を過ごす。
二宮は朝ご飯を食べ終わってすぐにテレビを占領してゲームを始めたから、私はすることがなくてソファに寝転んでスマホをいじったり、ひたすらぼーっとしていた。
昼になって、「腹減ったなぁ」とゲームをやめた二宮の一言で、コンビニへと行くことになった。
オムライスを手に取ったら、「俺もそれにしよ」と二宮も同じモノを手に取ったから
「マネした！」と言えば、「俺は最初から目ぇつけてた」とお決まりの屁理屈で言い返された。
「なにそれ」「お前がマネしたんだろ？」「は？」「ぶっさいくな顔」と相変わらずギャーギャー言い争いをし合ったのはいつものこと。
だけどその温度の中で変わったこともある。
コンビニを出れば、何も言わずに自然と私の手を取り、ギュッと握って、「あー幸せ」ってふと小さな声で呟いた二宮に
私はキュッと二宮の手を握り返して、心の中で「私も」と頷いた。
素直な気持ちを声に出して、言葉で伝えるのは恥ずかしい。
二宮相手だからこそ、恥ずかしくて照れ臭いんだ。
家に帰って、二宮と同じオムライスを一緒に食べて、何気ない時間を共有する。
関係性が変わることが怖くて、踏み出せなかったあの頃の私に言いたい。
変わってしまうことも多いけど、変わらないモノだってある。
ただ、変わらないループが恋しかった。
ただ、あなたの顔が恋しかった。
変わってしまったモノは、数え切れないほどあるけれど、その中には、そう簡単に変わらないモノもあった。
ただ、あなたが好きだった。
この気持ちはいつまでもカタチを変えることなく、私の心の中にはずっとあなたがいた。
穏やかな日曜日だ。だけど、きっとこの時間はかけがえのない「幸せ」な時間なんだ。
「A」
あなたが私の名前を呼んでくれる世界は、ココにしか存在しない。
「好きだよ」
オムライスを食べながら、何でもないことのように愛を囁くあなたは、何だか少し気取っていて、それがやけにくすぐったくて笑ってしまった。
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やっち(プロフ) - こんにちは。パスワード教えてほしいです (2021年10月24日 8時) (
レス) @page50 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - ともさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました。お互い片想いしてたのですが、すれ違ってしまい、数年越しにやっと結ばれました！これから先は「結婚しよっか？」と彼は言い続けることでしょう(笑) (2019年10月29日 18時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。やっとここまで辿り着きました！お互いにずーっと片思い？すれ違ってやっと繋がれた。もぉー感動しかないです。｢結婚しよっか？｣の言葉に号泣。 (2019年10月26日 16時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - えりさん» コメントありがとうございます♪最初は本当にじれったすぎて、甘さは控えめでしたが、最後はもう甘さの加速が激しかったですね(笑)こちらこそ、長い間お付き合い頂きありがとうございました。 (2019年2月5日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 完結ありがとうございます！ジレきゅん(^^)最初がジレジレだったので、最後のキュンのラストスパート最高でした！最初のジレが無かったんじゃないかと思うくらいの甘い終わり方、大好きです(^^)朝から幸せな時間ありがとうございます！ (2019年2月5日 8時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2018年10月9日 20時
