君の甘い騎士 ページ46
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「…んっ」
朝、朧げな意識の中、もぞもぞと身体を動かしていれば、甘ったるい声が隣から聞えて来た。
ゆっくりと目を開ければ、視界を占領したのは二宮の顔。
ボッサボサに乱れている髪の毛。白すぎるほど白くてツルツルな肌。
鼻筋の通った高い鼻。綺麗に整えられていないけど自然な眉毛。上唇の薄い形の良い唇。
二宮の顔で間違いない。
そして私は何故か二宮に腕枕をされて、もう一方の手は腰に回っていて、足の間に割って二宮の足が絡みついている。
…何これ、恋人みたい。
他人事みたいにそう思ってしまった。
私と二宮の関係は確かに昨日から「恋人」だけれども、そして昨日の夜、恋人が愛を確かめ合うような行為をしたのだけれども。
何だか、信じられない。
すぐ隣で眠る二宮の無防備な寝顔を見ていれば、反射的に昨日の夜のことを思い出してしまい、胸の内が甘ったるさで痛い。
隣で眠る二宮の顔を横目に見つつ、何となく視線を布団の中に滑らせてみれば、下着も何も身に纏っていない身体が見えて、急激に恥ずかしさが襲って来た。
とりあえず、服着よう。
そう思って、隣にいる二宮を起こさないようにベッドから身体を起こす。
そっとベッドから降りて、乱雑に放り投げられていた下着を手に取り、Tシャツとズボンも身に纏った。
「A」
ちょうど着替えが終わったタイミングで、後ろから私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
少し掠れたその声に、首を捻らせて振り返れば、二宮が素っ裸ですぐ後ろに立っていたから驚いた。
「きゃあっ！…ちょっ！」
「勝手に起きんなよ」
ボサボサに乱れた髪の毛をポリポリ掻きながら、不満げな顔の二宮が、ふわーんとあくびをしながらそう言った。
私が勝手に起きたことを怒っている様子。
「朝から目のやり場に困るから早く服着て！」
「え？散々見ただろ？俺のカラダ」
何を今更、という顔で、フッと薄く笑う二宮。
恥ずかしいわけじゃないけど、昨日の今日で見慣れるはずない。
「もう…パンツだけでもいいから」
「ハイハイ、興奮しちゃうもんね」
「は？」
「朝からしちゃう？」
ニヤニヤと口元を緩ませる二宮に「しない！」と強く言い返せば、「昨日は素直で可愛かったのになー」と言われて、昨日の行為が再び頭を過って居たたまれなくなった。
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やっち(プロフ) - こんにちは。パスワード教えてほしいです (2021年10月24日 8時) (
レス) @page50 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - ともさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました。お互い片想いしてたのですが、すれ違ってしまい、数年越しにやっと結ばれました！これから先は「結婚しよっか？」と彼は言い続けることでしょう(笑) (2019年10月29日 18時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。やっとここまで辿り着きました！お互いにずーっと片思い？すれ違ってやっと繋がれた。もぉー感動しかないです。｢結婚しよっか？｣の言葉に号泣。 (2019年10月26日 16時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - えりさん» コメントありがとうございます♪最初は本当にじれったすぎて、甘さは控えめでしたが、最後はもう甘さの加速が激しかったですね(笑)こちらこそ、長い間お付き合い頂きありがとうございました。 (2019年2月5日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 完結ありがとうございます！ジレきゅん(^^)最初がジレジレだったので、最後のキュンのラストスパート最高でした！最初のジレが無かったんじゃないかと思うくらいの甘い終わり方、大好きです(^^)朝から幸せな時間ありがとうございます！ (2019年2月5日 8時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2018年10月9日 20時
