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何が“カズくんとえっちできて幸せ”だ。どんな顔なのそれ。
絶対そんなアホな顔してチエちゃんに会えない。
というか“カズくん”って自分のことを呼ぶ二宮が気持ち悪い。
二宮ってこんなキャラだっけ？彼女には甘えたがりなの？
…彼女。そっか、私二宮の“彼女”なのか。
その事実を改めて実感すれば、嬉しい気持ちが湧いてニヤけそうな口元に、調子が乱れるのは言うまでもない。
「あのさ、良い歳したオトナがプラトニックな関係でいれるわけねぇじゃん。しかも俺の下半身もう我慢できない」
緩みそうになった口元を、バレないように隠していれば、二宮の声が耳を抜けた。
そして、“下半身”というワードに無意識に視線を下に滑らせてしまった自分を今すぐ殴りたい。
それか誰か私を殴ってくれ、と訳の分からないバカな思考が頭の中を巡る。
「我慢して」
「一人で抜けと？は？無理」
「ちょっとそれ生々しいやめて」
とりあえず二宮から距離を取る。ベッドの端に逃げる。
けどそんな私を逃がすことをさせてはくれない二宮が、私の二の腕をグッと引っ張って私を自分の胸の中に引き寄せた。
二宮って案外力がある。細いくせに簡単に私を捕まえられる。
二宮の男らしさに完全に敗北感を味わって悔しくなる。そもそも何を競ってんの私。
「堪忍しろよ」
「無理」
ギュウっと背中に腕を回された。二宮の薄い胸板と密着する。
薄いのに筋肉がある男のカラダにまた敗北感。
離れたくても離れられないような気持ち良い抱き締められ方をされて、抵抗することが出来ない。
「何が無理？えっち好きじゃないの？」
「そうじゃない」
いやそうじゃない、と言ってしまうのもどうかと思うけど。
問題はそこじゃない。重要な部分はそこではないから良しとする。
いちいち考えていたら頭が痛くなるから受け流そう。
突っ掛かりを全部拾っていたら、キャパオーバーで脳が麻痺する。
「じゃあ好きならできるでしょ？お前の好きなイケメンとえっちできるのに？しかもそのイケメンはお前のこと死ぬほど好きなのに？」
やっぱり自分のことを“イケメン”だと言える二宮のメンタルの強さは気に食わないけど、そんな二宮を好きだと認めてしまったせいで言い返せない。
確かに私はイケメンな二宮が好きだけど、それとこれとはまた別問題。
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やっち(プロフ) - こんにちは。パスワード教えてほしいです (2021年10月24日 8時) (
レス) @page50 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - ともさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました。お互い片想いしてたのですが、すれ違ってしまい、数年越しにやっと結ばれました！これから先は「結婚しよっか？」と彼は言い続けることでしょう(笑) (2019年10月29日 18時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。やっとここまで辿り着きました！お互いにずーっと片思い？すれ違ってやっと繋がれた。もぉー感動しかないです。｢結婚しよっか？｣の言葉に号泣。 (2019年10月26日 16時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - えりさん» コメントありがとうございます♪最初は本当にじれったすぎて、甘さは控えめでしたが、最後はもう甘さの加速が激しかったですね(笑)こちらこそ、長い間お付き合い頂きありがとうございました。 (2019年2月5日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 完結ありがとうございます！ジレきゅん(^^)最初がジレジレだったので、最後のキュンのラストスパート最高でした！最初のジレが無かったんじゃないかと思うくらいの甘い終わり方、大好きです(^^)朝から幸せな時間ありがとうございます！ (2019年2月5日 8時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2018年10月9日 20時
