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必死で渦の中をもがいた。だけど、君の本音を見つけることは出来なかった。
俺が彼女と別れた理由を求める君の本音はどこから来ていた？
俺に潤くんと付き合うことを言わなかった君の本音はどこに隠されていた？
煙草を吸わない潤くんと、煙草を吸う俺。
白い煙を嫌う君の心は、一体どこを向いていた？
白く揺れる煙を眺めながら、何を思っていた？
誰のことを、考えていた？
何か理由を求める君と、その理由に理由が欲しいと繰り返す俺。
ズルいのは、どっちだった？君？それとも俺？
答えは曖昧な波に流され、静かに闇に飲み込まれた。
そして秋は終わり、季節は冬を迎え、別れの季節が来る手前。
二度目のチャンスも、自分で無駄にした。
ハッキリとした答えを求めていれば、君はちゃんと答えてくれたのかな。
“好き”だと言えば、君の瞳の奥は俺の気持ちに揺れたのかな。
―――…潤くんと別れて、俺と付き合ってよ
会話が止まる。視線を上げた君と目が合う。
―――…俺と、付き合って
俺から目を逸らした君。まるで何も聞こえていないような素振りで。
空回った愛のコトバは、喧騒に掻き消された。
もう一度その言葉を繰り返す勇気は、綺麗に底を突いた。
何か確かな言葉が欲しい俺と、何も言わずにはぐらかす君。
ズルいのは、どっちだった？俺？それとも君？
永遠に繰り返されるループの中を彷徨っていた。
あのときズルかったのは、どっちだったんだ。どっちが、ズルかったんだろうか。
答えのないループの中を泳ぐ。一定のリズムで繰り返される波の中に俺たちはいた。
崩すことができなかったのは、君も同じだった？
リズムを乱す感情を排除したのは、大きな間違いだとは二人とも気付かずに。
気付かずオトナになって、何度目かの春が来たとき、答え合わせをするときが来た。
神様が与えてくれたチャンスは、俺たちの間違いを正すためだった。
俺をズルくしたのは、君で。君をズルくしたのは、俺だった。
そんな簡単なことも分からずに過ごした日々の全ては、想いの裏返し。
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やっち(プロフ) - こんにちは。パスワード教えてほしいです (2021年10月24日 8時) (
レス) @page50 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - ともさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました。お互い片想いしてたのですが、すれ違ってしまい、数年越しにやっと結ばれました！これから先は「結婚しよっか？」と彼は言い続けることでしょう(笑) (2019年10月29日 18時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。やっとここまで辿り着きました！お互いにずーっと片思い？すれ違ってやっと繋がれた。もぉー感動しかないです。｢結婚しよっか？｣の言葉に号泣。 (2019年10月26日 16時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - えりさん» コメントありがとうございます♪最初は本当にじれったすぎて、甘さは控えめでしたが、最後はもう甘さの加速が激しかったですね(笑)こちらこそ、長い間お付き合い頂きありがとうございました。 (2019年2月5日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 完結ありがとうございます！ジレきゅん(^^)最初がジレジレだったので、最後のキュンのラストスパート最高でした！最初のジレが無かったんじゃないかと思うくらいの甘い終わり方、大好きです(^^)朝から幸せな時間ありがとうございます！ (2019年2月5日 8時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2018年10月9日 20時
