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あまりにも普通に、淡々と言葉を零すから、その言葉が余計に胸の奥を突き刺した。
私の目をじーっと見つめてくる二宮の目が熱っぽくて、あり得ないほどバクバクしてくる心臓が途端に苦しくなる。
熱を持ったその目は、「それとも…」と考えた思考の先にある理由だ。
二宮が、私を求めてる。
二宮に触れられた頬に、熱が増してくるのが嫌でも分かる。
何も言い返す言葉が見つからなくて、その甘い視線から逃げるように目を逸らせば、首元に手が伸びて来て、そのままの勢いで唇が重なり合った。
「…ん、」
チュ、と静かに触れるだけのキスが降って来た。そのあとに、はむっと唇を挟むようにキスを何度かされる。
抗うことが出来なくて、素直にキスを受け入れた。
優しくて、甘くて、柔らかくて、二宮の唇の感触が、どうしようもなく心地良く感じる。
「返事は？」
「…え？」
「俺に抱かれる覚悟、出来てる？」
唇がゆっくりと離れて、私の目をじーっと見つめながら、二宮は真剣な顔してそう言った。
見たことないくらい真剣な目が、いつもの二宮らしくなくて。
私にそう訊ねて来るのもまた、いつもの強引で捻くれ者の彼らしくないなと思う。
「…嫌だって、…言ったら？」
何となくその投げ掛けに頷くことが出来なくて、それでも言葉とは裏腹にバクバクと忙しなく鼓動を速めている心臓は素直なんだと思わされる。
触れるだけの浅いキスに、気持ち悪いほど二宮への想いが溢れ返ってしまった。
自分が思っているよりも、私はこの男のことが好きなんだと気付かされる。
「お前が嫌だって言っても抱くつもり」
「訊く意味ないじゃん」
透かさず言い返せば、グイッと腕を引っ張られ、二宮の左手に引かれて身体がソファから立たされた。
そしてその手に引かれるままに足が動き、連れて来られたのは寝室。
セミダブルだというそのベッドの上に、いとも簡単に肩を押されて二宮が私の上に跨った。
「ちょっ、…二宮！」
いきなりの急展開に、覆い被さって来そうになった二宮の細い肩を咄嗟に押し返して、上半身を起き上がらせた。
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やっち(プロフ) - こんにちは。パスワード教えてほしいです (2021年10月24日 8時) (
レス) @page50 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - ともさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました。お互い片想いしてたのですが、すれ違ってしまい、数年越しにやっと結ばれました！これから先は「結婚しよっか？」と彼は言い続けることでしょう(笑) (2019年10月29日 18時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。やっとここまで辿り着きました！お互いにずーっと片思い？すれ違ってやっと繋がれた。もぉー感動しかないです。｢結婚しよっか？｣の言葉に号泣。 (2019年10月26日 16時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - えりさん» コメントありがとうございます♪最初は本当にじれったすぎて、甘さは控えめでしたが、最後はもう甘さの加速が激しかったですね(笑)こちらこそ、長い間お付き合い頂きありがとうございました。 (2019年2月5日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 完結ありがとうございます！ジレきゅん(^^)最初がジレジレだったので、最後のキュンのラストスパート最高でした！最初のジレが無かったんじゃないかと思うくらいの甘い終わり方、大好きです(^^)朝から幸せな時間ありがとうございます！ (2019年2月5日 8時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2018年10月9日 20時
