好きな理由 ページ1
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「…で、Aはどうしたいの？」
潤くんと別れて、気付いたときにはチエちゃんの家にいた。
二宮の家に帰るはずだったのに、私の足は二宮の家の方向へとは向かわなかった。
チエちゃんの彼氏の櫻井さんが、ちょっと困った顔で私を見て微笑んでいる。
せっかくの二人の休日に、お邪魔してしまい申し訳ない。
櫻井さんはチエちゃんの二つ年上で、仕事のデキる商社マン。
大人な雰囲気で、二宮とも潤くんともまた違ったイケメン。
薄くもなく、濃くもなく、二宮と潤くんの間を取ったまろやかな顔立ちは甘い。
爽やかな風貌の櫻井さんは、見るからにモテそうだ。
チエちゃんも美人だからお似合いだと思う。
この前チエちゃんが彼氏の帰りが遅い、と寂しそうに口にしていたことを思い出して、また少し申し訳なさが増す。
平日は櫻井さんは仕事が忙しいから、二人にとってこの時間は邪魔されたくないはず。
「…分かんない」
はい、と差し出されたコーヒーに口を付けた。
ラグの上、テーブルを挟んで私と向かい合う形で、チエちゃんが腰を下ろした。
櫻井さんは新聞を片手に、ソファに座っている。
「またそうやって答え焦らす？」
「だって…」
チエちゃんの鋭い指摘に思わず言い淀む。
「二宮のこと好きなんでしょ？」
それに畳みかけるようにチエちゃんの言葉がグサッと刺さる。
「…うん」
「だったら二宮と付き合えばいいじゃない」
確かにそうだ。チエちゃんは正論。
だけど色々と何かが突っ掛かって、その気持ちが正解なのかが確信できない。
時刻は14時半。
二宮の家に帰っているはずだった。何食わぬ顔で、二宮の帰りを待っているはずだった。
だけどどうしてか二宮の家にはすんなりと帰れずに、気付いたときにはチエちゃんの家にいた。
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やっち(プロフ) - こんにちは。パスワード教えてほしいです (2021年10月24日 8時) (
レス) @page50 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - ともさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました。お互い片想いしてたのですが、すれ違ってしまい、数年越しにやっと結ばれました！これから先は「結婚しよっか？」と彼は言い続けることでしょう(笑) (2019年10月29日 18時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。やっとここまで辿り着きました！お互いにずーっと片思い？すれ違ってやっと繋がれた。もぉー感動しかないです。｢結婚しよっか？｣の言葉に号泣。 (2019年10月26日 16時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - えりさん» コメントありがとうございます♪最初は本当にじれったすぎて、甘さは控えめでしたが、最後はもう甘さの加速が激しかったですね(笑)こちらこそ、長い間お付き合い頂きありがとうございました。 (2019年2月5日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 完結ありがとうございます！ジレきゅん(^^)最初がジレジレだったので、最後のキュンのラストスパート最高でした！最初のジレが無かったんじゃないかと思うくらいの甘い終わり方、大好きです(^^)朝から幸せな時間ありがとうございます！ (2019年2月5日 8時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2018年10月9日 20時
