番外編 アルトとシャドウ 【部屋】 ページ18
[飛行船]
アルトside
俺はこの空気感から逃れようとシャドウに「じゃあ、また後で。」と言い残し、部屋へ入った。
前の部屋とさほど変わらない、シンプルな部屋。
唯一変わったといえば右手にある姿見ぐらいだ。
アルト「あー、疲れた。寝ようかなぁ…。」
いや、まずはこの荷物を片付けないとか…。
むくっと起き上がり、荷物の袋を開ける。
が、
アルト「ここは簡単にチカラでも使うか。」
服はクローゼット、パソコンとバックは机…と。
スラスラ〜っと服やバックが指示した位置につく。
アルト「…終了。」
ベットにダイブする。
アルト「おやすm((ブーッ、ブーッ」
静かな部屋に響く着信音。
アルト「嘘だろ…。」
ジョーカーからだ。
隣のシャドウにバレると色々まずい。
俺は部屋を出た。
シャドウside
アルトと別れて10分。
俺は一枚の写真を手に取ったまま動きが止まっていた。
シャ「懐かしいな…。ローズ、それと………。」
あれ…こいつの名前って…なんだっけ?
シャ「って、全然進んでない!」
これはいくら時間があっても終わらないぞ!俺!
シャ「よし、アルトに頼もう。」
俺は立ち上がり、ドアノブに手をかける。
何かの気配を感じ、「誰だ!」と言う。
そこにあったのは姿見だ。恥ずかし。
シャ「なんだよ、姿見か…。」
俺はそっと手を触れた。
ひやりとした感触に感覚が研ぎ澄まされる。
俺は淵から漏れている光に気付いた。
えっ、と覗く。
その時、前に支えが無くなったのかのように俺は前に倒れた。
シャ「うわあっ!」
倒れた先、それは…
シャ「部屋…?」
後ろを見るとそこは隣のアルトの部屋だとわかる。
シャ「回転する壁ねえ…。」
手をついて起き上がると、アルトがいないことに気付いた。
シャ「どこ行ったんだよ…。」
そして何かに触れていることにも。
それは、俺の因縁の相手である《怪盗ジョーカー》のものに似たトランプで、俺は驚いてそれを拾った。
シャ「トランプ…?」
クローバーマークの上にCという文字。
おそらく、ジョーカーと共に活動している《怪盗クラブ》のものだろう。
シャ「でもなんで、ここに?」
前から思っていたことがある。
基本、アルトはどこに行っているのだろうか。
いまもそこに行っているのではないか。
なら、別に部屋をあさってもバレないのでは…?
そう考えた俺は、まず机の上にあったパソコンを開いてみた。
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クイーンの剣
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Sleeper(プロフ) - ハニートースト 通称,ハニトン!さん» ありがとうございます。そのように思って頂けるなんて光栄です。更新も頑張ります。最近の話はオリジナルの内容が多いのでしっかり読んで頂けるとうれしいです。 (2019年4月4日 12時) (レス) id: f153ef9291 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン!(プロフ) - めっちゃ面白いです!読んでてドキドキしました!!更新応援します!! (2019年4月3日 9時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗マリン(プロフ) - Ellen☆さん» ありがとうございます。まだまだ駆け出しですが、頑張っていきます! (2018年11月4日 12時) (レス) id: bac295efd7 (このIDを非表示/違反報告)
Ellen☆ - 初コメ失礼します。読んでいて、続きが楽しみになりました!これからも頑張ってください! (2018年11月4日 0時) (レス) id: 0744a9f242 (このIDを非表示/違反報告)
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