時を操る魔法使い【怪盗ジョーカー】

28.手紙 ページ30

［甲賀の城 天守閣］

アルトside

ジョ「やるなぁ、アルト。じゃあ俺たちも。3、2、1、ゼロ！」

シャチホコが浮かび上がる。

百鬼丸「そんな、まさか！」

ﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗ…

月が消え、ジョーカーの飛行船が現れた。

忍者「つ、月が！」

百鬼丸「バカな…」

ジョ「忍法、隠れ満月ミラクルメーカーの術だぜ！」

ハチ「輝く夜へ、ようこそ！」

手を振るハチ。

忍者「そんな、あり得ない！」

俺のわきに、はしごが降りてくる。

アルト「なんだ、トリックはジョーカーとぼぼ一緒じゃないか…。それじゃあ、時の秘伝書は頂くよ！アデュー！」

こちらは、夜空に隠れていた自分(アルト使用)の飛行船でアデューだ。

忍者「ああっ！こらー！」

なんか追いかけてきそうだ。

アルト「おまけにもう一発！」

俺はビリビリをくらわせ、飛行船に乗った。

予告状にもちゃんとヒントは書いたのになぁー。



あとは、ジョーカーが気付けば…
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ジョーカーside

俺はハチの作った、ご飯にエビフライが二本ささる、シャチホコカレーを食べている。

ハチ「あれっ？そういえば、お宝のシャチホコはどうしたんすか？」

あ、気づいた？

ジョ「お前の部屋を素敵に模様替えしてやったぜ。」

ハチが見に行く。

ハチ「えぇぇぇっ！」

という声がここまで聞こえた。

狙い通りの反応だ。

ハチ「ジョーカーさん！」

ハチが戻ってきた。

ジョ「なんだ？」

ハチ「これ、」

そう言って渡したのは四角い紙。


ジョーカーへ
今日はありがとう。楽しかったよ。
今回の勝負は引き分けかな。また今度、勝負しよう。

ところで僕が何者かわかったかな？
おそらく、怪盗クイーンに聞けばわかるはず！
怪盗アルト


紙の裏は黒の背景に黄色のクローバー。その、クローバーを囲むように黄色でCと書かれている。

ジョ「あいつは一体…。」
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［飛行船］

アルトside

時の秘伝書をなぜ盗んでこさせたのか…。

試しに秘伝書を開いてみる。

そこにはこんなページがあった。


【カイロスの杖・クロノスの懐中時計】

昔、魔法使い、そのちから封印。

ちからの強さ未知。

四つの場所に、そのちから、生み出すもの眠りし。

一、名も無き村。

二、オリンポスの財宝 メデューサの首飾り。

三、ラグナロクの光 力の源。

四、失われしパンドラの箱船。



秘伝書を閉じる。

なるほど。それが狙いかプロフェッサー。

きっと、次はそこに行くのだろう。

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