25.そのとーり! ページ27
[甲賀の城]
アルトside
夜が明けるまで続くと思っていたが、どうやら終わりそうだ。
百鬼丸「全く、急に来るから間違えて斬るところだった。てっきり怪盗の仲間かと思ってしまったぞ。」
ハチ「ええっと…その通りっす。」
カランッ。
百鬼丸の刀が落ちる。
「嘘だろ?」「あの落ちこぼれ忍者のハチが怪盗?」「そんなわけないだろ。」
と、忍者達からのバカにする言葉が飛び交う。
ハチ「信じてくださいっす!ジョーカーの助手なんす!怪盗になったんす!」
百鬼丸「本当のことなのだな。」
ハチ「はい。」
百鬼丸「悪いことは言わぬ。今すぐ風魔の里に帰れ。」
ハチ「え?」
次からがすごかった。
「お主に才能はない。」「ジョーカーの足を引っ張る。」「命を落とす。」「お主に向いていない。」
次々とハチの心に突き刺さる百鬼丸の言葉。
ハチ「ガーン。そんな…」
パンッとジョーカーがあぐらをしていた足を叩く。
さすがジョーカーだ…
ジョ「そのとーり!」
はぁぁぁぁっ?
俺が言いたかったことはハチが言ってくれた。
ハチ「ジョーカーさん、こういうときはそんな事ないって言うでしよ普通。」
こっちが「そのとーり!」だ。
ジョ「あ、しまった。つい本音が…」
ハチ「おいらだって頑張ってるのにひどいっすよ!」
まあまあ…とやるジョーカー。
ハチ「ジョーカーさんのバカ!」
ドンッとハチがジョーカーを突き飛ばす。
アルト「え、ちょ…」
そして、後ろにいた俺を巻き込む。
ジョ/アルト「ウワッ!」
ドアも突き破った。
ホコリが舞う中、言い合いをするジョーカーとハチ。
ハチ「_____________!」
アルト「えっ?」
________
____
百鬼丸「お前達一体…ああっ!あいつら宝を盗みに行く気だ!」
百鬼丸/忍者達「まてーっ!」
ハチ「ここは、おいらが引き受けます。先に行ってください。」
ジョ/アルト「おう!/わかった!」
ハチ「忍法、影分身!」
百鬼丸「影分身?」
忍者「まさか、ハチがそんな難しい術を?」
ん?人は?
ハチ「ああっ!影だけ分身しちゃった!」
百鬼丸/忍者達「ズコーッ!」
ハチに縄が巻かれる。
ハチ「うわーん、一人じゃやっぱり無理っす!助けてジョーカーさん!」
この一連を窓から見ていた俺たち。
ジョ「フゥ。たまには自分で何とかしろ。もう足手まといはうんざりなんだよ。」
アルト「じゃあね、ハチ君!」
タッと跳び、俺は天守閣へ向かった。
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Sleeper(プロフ) - ナギデビルさん» 頑張ります!これからもよろしくお願いします。 (2019年4月5日 17時) (レス) id: f153ef9291 (このIDを非表示/違反報告)
ナギデビル(プロフ) - 頑張ってくださ〜い、であ〜ル (2019年4月4日 14時) (レス) id: 254e8a5b03 (このIDを非表示/違反報告)
Sleeper(プロフ) - ナギデビルさん» ありがとうございます。この作品を素晴らしいだなんて言ってくださるなんて思ってもいませんでした。これからも頑張ります! (2019年4月4日 12時) (レス) id: f153ef9291 (このIDを非表示/違反報告)
ナギデビル(プロフ) - いい作品とても素晴らしいのであ〜ルこれからもガンバなのであ〜ル (2019年4月3日 13時) (レス) id: 254e8a5b03 (このIDを非表示/違反報告)
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