［クレオメ］◎ ページ43
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ゆり 様よりリクエストいただきました。ありがとうございます。
mmdt,rudt
_mmdtさんお付き合いしてます
(dt)
mm「あれ、涼太くんももうおわり？」
dt「うん」
mm「やった。一緒に帰れるの久々だね」
レコーディングスタジオのホールで、ちょうど連絡しようとしていた恋人と鉢合わせて。
一応周囲を確認した蓮がするりと俺の指を絡めとって、開いたエレベーターに乗り込んだ。
mm「ねぇー涼太くん、」
dt「ん〜？」
mm「いますっごいいちゃいちゃしたい」
最近は家でしか顔を合わせることがなかったからよほど嬉しかったのか耳許でねだる声はとてもあまくて。絡まったままの手をにぎにぎしながら俺をそっと壁に押しつけた。
dt「お家までがまんできない？」
mm「ん、できない。ちょっとだけ、」
即答しちゃって可愛いな、と緩みかけていた唇を塞がれて。またくっついてはどんどん深くなっていく。
dt「ぁ…、ちか、ついた、よ、？」
mm「んっ、もーちょっと…」
いつのまにか地下駐車場の階に到着していたことに気づいたけど、蓮がずっと閉じるボタンを押してるせいで扉が開くことはない。ふたつのこと同時にできないとか言うくせに、こういう変なところは器用なんだよなぁ。
dt「れん…」
あんまりされすぎると俺も流されそうになっちゃうのに…
ボタンにあった指が俺の腰に移って、さすがに止めなければと名前を呼んだのと同時に、制御から解放された扉の僅かな隙間からゆらりと人影を捉えた。
dt「〜〜っ、」
くちゅ、と水音が漏れて、蓮がけだるそうに声のした方へ振り向いた。
mm「、じゃますんなよ康二」
kj「こっちも乗ろうとしたエレベーターでメンバーがキスしてるとは思わんて！」
蓮が唾液がついた唇を舐めながら俺の姿を背に隠す。
kj「え、ふたり付き合っとんの！？」
mm「うはっ、まじでドンカンだね。んなのとっくにだしじゃなきゃこんなむさぼりついてねーよ」
あー、なんか楽しそうに話しはじめちゃった。と思いきやすぐ蓮に手を引かれて康二と別れた。
…なのに。帰路途中のタクシーでも、ご飯を作ってるときも、おきにいりの入浴剤を堪能しているときも、蓮に抱かれているときも。あの康二の表情が忘れられなくて、ずっとどきどきして。
閉じ込めていた何かが、溢れた瞬間だった。
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作者名：微.
| 作成日時：2022年7月22日 0時
