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(fk)
亮平の手つきにぞわりと体の奥から粟立って、耳にかかる吐息で脳が蕩けはじめる。
fk「こんなのついてたらおちつけな、っひ、！」
胸の飾りにずっと冷たく纏わりついていた平べったいのが振動して、思いがけない刺激に悲鳴が飛び出した。
ab「可愛い辰哉」
fk「だぁめ…、とめ、て、…」
照と佐久間が帰ってきちゃうって焦りで汗ばんだ肌が熱を帯びる。
sk「ただいま〜！あれっふたりともくっついてる！」
咄嗟に平常なふりをしてるつもりだけど、シャツの上からこれが気づかれたらどうしよう、
照がなんか言ってるけど、もうわかんない、
sk「うひゃっ！ふっか真っ赤だよ〜！」
fk「っ、酒まわってるだけだよ！」
ほんとはアルコールなんかより這いずり回る快感を逃がせなくて肌が紅潮してってるだけ。
fk「、〜〜っ！」
なんとか耐えられるかもって思った矢先に突然刺激が強くなって、脱力しきった腕を机に投げ出した。
ab「眠い？俺の膝おいで」
亮平の言う通りこのまま眠れたらどんなにいいだろう。少しでも気を抜いたら声が出てしまいそうで、亮平の膝の上でひたすら手首を痛めつけた。
ab「ごめん照、お金渡すからお会計お願いしてもいい？」
iw「俺と佐久間が誘ったから今日はいいよ」
ab「そう？ありがとう。それじゃあお言葉に甘えるね。ご馳走様です」
もう帰れる…？やっと解放されるんだ…
掘り炬燵だからよかったけど自身はもう反応しきっていて、歩ける自信がない。
ab「ねぇ、これどうするの？」
fk「んあっゃ…！」
握りこまれた自身はぐじゅりと涎を零して、あたまがまっしろになる。
ab「しょうがないからおんぶしてあげる。ほら乗って」
残ってる力の限りで亮平の首にしがみついて、整わない呼吸を鎮めるように目の前の頸に顔を寄せた。
fk「ふっ、ぁ…、」
タクシーの揺れで思わず声が漏れると口と鼻あたりに亮平のハンカチが押しつけられた。
声を抑えろって意味なんだろうけど馨ってくる亮平の匂いにますます我慢できなくなって、はちきれそうなそこに手を伸ばす。
ab「ありがとうございました。お代これで丁度なので。」
半ば強引に背負われて、気づけばばふんと音と共にどこかに身を委ねていた。
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作者名：微.
| 作成日時：2022年7月22日 0時
