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(mm)
シュークリーム事件？から数日経った。
思い返しても“舐めていい？”はやばかったよね。別の状況に変換しそうになったし。
そういえば舘さんと2人で出かけたことってないよな？てことは初デートを果たしてないわけだから、それは俺から誘うべきじゃね？とひらめいて。
無事ふっかさんとのアクロ練のあとサシ飯の約束を得た。
それでちょっと気が緩んじゃってたんだ、きっと。後悔しても遅いのに。
fk「じゃあもう1回ね」
mm「はい」
fk「1、2、3、…っ、」
mm「ふっかさんっ？」
fk「だいじょぶだいじょぶ、ちょっと捻っただけだし」
俺が後ろへの重心のかけ方をミスったせいで補助をしてくれたふっかさんが手首を痛めてしまったみたいだ。
mm「ごめんなさい、！冷やすもの貰ってくるからまってて」
fk「ちょっとめめ！」
ふっかさんは止めてきたけどそんなの無視して部屋を飛び出した。
大丈夫なわけない。すぐ処置しないと日常生活に影響あるかもしれないし。
必要なものを抱えて戻るとふっかさんは帰る準備をしていて、その手を止めると苦笑いを向けられる。
mm「ここ座って」
fk「へーきだってば。ラス1って思ってたとこだったし」
mm「俺の責任だから」
fk「責任て、まじで大したことないしほっときゃ治るから。それよりめめ時間気にしてたでしょ？デートじゃないの？」
mm「そんなんじゃない！ふっかさんの方が大事だよ」
ふっかさんが俺の背後を見て目を見開くのと同時に、コツ…と足音がひとつ響いて。
mm「っ、、だてさ、」
dt「、ごめ…ん、忘れ物しただけだから、帰る。」
mm「まって！！」
やばい、絶対勘違いしてる。
ふっかさんの手首にあてがってた保冷剤も全部放り出して追いかけてももちろん止まってくれなくて。
最悪だ。あれはふっかさんが気を遣わないようにって咄嗟に出た言葉だったのに、まさか聞かれるなんて。
…あんなの、そりゃ勘違いされてもおかしくないよな、。馬鹿すぎる。
走る足音が止まって、もしかして話聞いてくれるのかな、って淡い期待をして曲がり角を進んだ。
mm「、……っなんで…、」
なんで、…岩本くんと抱き合ってんの…？
岩本くんじゃ俺…、勝ち目ないじゃん、
mm「ぁはっ…、…だっせ、っ」
浮かれて、傷つけて。でも、最初から眼中になんてなかった。自業自得だ。
滲んで歪む視界をなかったことにして元来た道を戻るしか、俺に選択肢は残されていなかった。
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作者名：微.
| 作成日時：2022年7月22日 0時
